みつめてナイト(プレイステーション・コナミ)


ときメモを生んだコナミと、サクラ大戦などで注目を集めた広井王子氏の率いる
レッドカンパニー(現レッド・エンタテインメント)の共同制作という事で話題性は
かなり高かったと記憶しています。私は当時ときメモ狂い状態でしたが、ゲーム雑誌や
声優雑誌で取り上げられていた記事を見ているうちに「これは絶対買う!」と
心に誓った作品です。プレイ前から記事をいろいろ見たり、この娘がお気にいりかな?
とかいろいろ想像して楽しんだゲームはこれが最初でした。ちなみに当時の私は実は
レッドカンパニーという制作集団や広井王子氏の事はほとんど知りませんでした。ただ
純粋に面白そうだと思っていました。
そしてソフトを発売日の午前中にお店に行き購入。今思えば発売日当日にスパっと
購入したゲームはこれが最初だったような気がします。
このゲームは本当に語る事が多いです。まずはジャンル。ときメモに代表される恋愛
シミュレーション、最近主流になってきつつある恋愛アドベンチャー、他にも恋愛RPGなど
存在しますが、このゲームのジャンルは、唯一無二の存在であった「純愛シミュレーション」
という事になっています。純な愛。経験の無い私には分かりません。が、すばらしい内容です。
まず主人公は東洋人。ドルファン王国という国に傭兵としてやってきます。それから3年間で
王国騎士最高の称号である『聖騎士』の称号を目指すか?はたまたドルファン王国にいる
女の子と仲良くなるか?という大義名分がありましたが、やはり女の子狙いでのプレイに
終始してました。何度かやるうちにコツをつかんで聖騎士にもなりつつ女の子とも…てな
感じにもなりましたが。
能力パラメーターやデートでの三択選択肢など、ときメモと似たシステムでとっつきやすかった
です。しかし面白いのは三択選択肢に1つは必ず(こんな事絶対言わない、外道チックな選択肢)
というのがありました。面白かったけど選んでみた事はありません。ゲーム内とはいえ
怒らせたり嫌われたりするのは嫌なものですから。
主人公は傭兵、ドルファン王国は戦争中。という事でプレイ期間内に戦争のため臨時召集が
かかったりします。戦場で部隊を指揮しての戦い、敵将との一騎打ちなどを行い、勝てば名声が
上がります。レベルが上がっていけば負ける気がしませんでした。
そろそろ登場する女の子について触れてみましょう。攻略可能な女の子は16人?で、
主人公の宿舎の近くにある学園の生徒をはじめパン屋の看板娘、看護婦、変な科学者や
フリーターなどとにかく個性的、魅力的な女の子でいっぱいです。そういった女の子たちと
街で会い、デートをしたりして好感度を上げていき、両想いモードへ…となだれこむのですが、
何人かの女の子は秘密めいたものを持っていて、必須イベントをクリアしないといけないという
パターンです。何度かやってクリアできなかった私は攻略本に頼ったりして一応全員との
エンディングを見ることが出来ました。
エンディングというか、最後にはちょっと悲しい展開になりますが、そこから真の愛へと昇華
していく瞬間。そしてエンディングBGMのイントロが流れ、スタッフロールへと。感動ですね。

このゲームはとてもすばらしいものですが、それと同時にかけがえのないゲームであり、今の
私を導いたゲームと言っても過言ではありません。このみつめてナイトをメインに扱っていた
サイトがきっかけで多くの方々と知り合え、今もなお交流が続いている方々がたくさんいます。
本当にそういう点も含めて最高の作品です。

最後に、一番好きなのは、ご存知の方も多いでしょうが、ハンナです♪一人称が「ボク」で、
ボーイッシュ、ショートカット、活発。多くのポイントを持っています。気の会うお友達感覚で
付き合いたいです。ちょっぴり執念深いというか怖いスー、秘めた想いと大量の涙を流させた
アン、その秘密に驚かされたライズも好きです。そう言えば、天然タイプの娘がいないような…
キャロルも活発、ノーテンキだけどちょっと違うな。
このみつナイには、まだまだ語れそうな気がするので、ひょっとしたらまた取り上げるかも
しれません。

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