9月17日 ダイエー 3−2 オリックス(福岡ドーム)

相手のエラー、まずい攻めに助けられての辛勝。

ホークスの先発は3年ぶりの10勝を目指す若田部。課題である
立ち上がりにつまづき1点を先制されるも、そこからは立ち直り
オリックス打線に付け入るスキを与えない。こうなるとあとは打線の
援護待ちである。が、ホークス打線もオリックス先発ヤーナルを捕らえ
られずイライラが募る試合展開となった。前日からどうにも覇気が
感じられないように見える。かくして投手戦ならぬ貧打戦の展開は中盤
6回裏に動く。四球とヒットの走者を一・二塁に置いた場面で鳥越の
打球は三遊間へ。深い位置でショートが追いつく。二塁走者の松中は
三塁を回っている。ショートからサードへ。サードのシェルドンがバック
ホーム。タイミングは微妙…のはずが、送球がそれ、捕手の後方に
ボールは転がる。その間に一塁走者も帰って逆転となった。まさに
もらいものの逆転である。
しかし逆転してもらった直後、若田部がオリックス五島に同点の
ホームランを浴びる。これはいただけない。点を取ってもらった直後は
きっちり抑えるのが鉄則である。さらに二塁まで走者を進められた所で
交代を告げられてしまった。非常にもったいない。若田部は大いに反省
すべきだ。西武戦のような鬼気迫る投球をどのチームが相手でもやって
くれれば文句無くエースと万人から呼ばれるようになるのだが…
同点のまま迎えた終盤8回裏、ここに来て調子がやや上向きの松中が
右中間スタンドにアーチを架けた。これが決勝点となり接戦を制した。
もう優勝は絶望的な今、結果よりも内容を重視して見るが、今日の試合に
収穫は無いと言っていいだろう。チャンスをあたえられている若手はもっと
ハッスルしてほしい。

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