9月17日 ダイエー 12−4 近鉄(大阪ドーム)
優勝へのマジックナンバー「8」


近鉄3連戦3戦目。まさかの連敗、前日サヨナラ負けのいやな流れを断ち切る12得点の大勝。これでパ・リーグ
全球団からの勝ち越しを決めた。

マジックを一桁にし、意気揚揚と大阪ドームに乗り込んだホークスであったが、初戦は杉内の不調、打線も近鉄先発
バーン以下投手陣を打ち込めず完敗。そして前日はナイトからこの日一軍復帰したばかりの吉田への継投が大誤算。
土壇場九回に3点差を一度は追いつくも、その裏に城島の二塁悪送球などがありサヨナラ負け。この両日とも西武は
きっちり連勝。ゲーム差は約2ヶ月ぶりに3ゲームまで縮まった。
まだまだ数字の上では絶対的有利ながら、ちょっと嫌な流れになっていた。しかし、こんな時に頼れるのがエースであり、
四番であり、選手会長であると思わせるすばらしい戦いぶりだった。
初回にまず押し出しで1点を先制。さらに満塁からもう一押しできなかったのは不安をよぎらせたが、つづく2回にもまたまた
ホークス打線が近鉄の若きエース岩隈を打ち込む。2点を追加してなおも走者2人を置き、四番の松中が豪快に3ランを
ライトスタンドに叩き込む。これで岩隈に引導を渡す。この後も前川らを打ち込み12得点。うち松中1人で8打点という
大当たり。これぞ四番の仕事であり、チームを引っ張る選手会長としても素晴らしい働きを示してくれた。
投げてはエース斉藤。前回連勝を止められた近鉄相手という事もあり、序盤から飛ばしていたようだ。大きな大きな
打線の援護を受けて余裕の投球。7回を3失点と無難にまとめての19勝目だ。
常日頃から自分の勝ち星なんかよりもチームの勝利、そして優勝が第一と話す斉藤は本当に頼もしい。
どうやら阪神の一部コーチ、選手が観戦に訪れていたようだが、きっと警戒心を強めたに違いない。
浪速の虎も強いが、博多の鷹もやるもんだと。

残り12試合。できれば自力で8勝したいものだ。

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