初戦劇勝の勢いそのままに怒涛の集中打で虎投を粉砕。予想外の大差がついた試合となった。
本拠地福岡ドームでの相性の良さも考慮しての第２戦先発となったホークス杉内が、初回先頭の今岡にヒットを許したが
後続を断ち初回を切り抜けると、阪神先発伊良部をいきなり攻める。初回ヒットで出塁の川﨑が盗塁に成功。この回は
得点にはつながらなかったが、続く２回には一死後バルデスのヒットを皮切りに打線がつながるつながる。ズレータがきれいに
弾き返し、村松は高く弾む内野安打で一死満塁のチャンスを掴み、ビックリ箱・鳥越に打順が回る。満塁の場面で初球・２球目と
ボール。苦しくなった伊良部・矢野のバッテリーがストライクを取りにきた所を鳥越が叩く！ショートの右を破り、さらにセンター
俊足の赤星も後ろに逸らす打球の速さで３人の走者全員生還！さらに柴原安打、盗塁失敗を挟むも川﨑が続いて合計なんと
６連打はシリーズタイ記録。大きな４点がホークスに入った。
伊良部は立ち直ることができず、３回には城島に２試合連発のホームランを浴び、４回無死一・二塁のピンチを招いたところで
降板。ぐっと流れを引き寄せた。この後吉野は後続を断ち、石毛も走者を出しつつも踏ん張る。一方の杉内は連打を許さず、
危なげない投球を続ける。勝利が近づいた終盤にそれを決定づける打線爆発が起きた。阪神４番手金沢に球威無く、ズレータが
豪快にレフトスタンドに運べば、バルデスも技ありの一撃をライトスタンドへ。２イニングで８点。とうとう１３点となったのだ。
杉内は８回までを無失点に封じ、初登板完封の期待も大きくかかったが、王監督は新垣へリレー。新垣に経験を積ませると
いうよりは今シリーズでは抑えにもというもくろみがあるようだが、正直新垣の抑えには賛成しかねるが。
結果的に新垣はゼロに抑えての完封リレー。ファンとしてはもちろん嬉しいのだが、驚きもある。
タイガースはこんなものではないと思うのだが。
甲子園に乗り込んで普段どおりの野球が出来るかどうか、大きな不安がつきまとうが、今の鷹戦士ならばきっとやってくれると
信じている。