10月6日 プレーオフ 第2ステージ第1戦 福岡ドーム
ダイエー 9−3 西武(ダイエー1勝)


今年からパシフィックリーグが新しい制度として採用したプレーオフ。レギュラーシーズンで3位までに入れば優勝の
可能性がある事になる。人気低迷に悩むパリーグの起爆剤として採用した制度だが、終盤の白熱の3位争いは
大きな注目を浴び、ひとまずは成功といっていいのではないだろうか。

まずはシーズン3位の北海道日本ハムと2位の西武が3回戦制(2勝先取)の第1ステージを戦った。結果は
和田の劇的サヨナラホームランが飛び出し、2勝1敗で西武が第2ステージ進出を決めた。
3試合とも白熱の好ゲームで、観客も多く注目度も高かった。客観的に見てもいい内容だったと思う。

それを受けての第2ステージ初戦。我らがホークスはペナントレース最終戦が9月23日という事で2週間近く実戦から
遠ざかっている点や、西武がいい勝ち方をして勢いがあるなどの点。それに加えてシーズン中の対戦成績も
西武が14勝11敗と勝ち越している点などから西武有利との見方も多かったのは事実。
しかし、第1戦に関しては先発投手の選択と先制点がポイントとなりホークス完勝となった。
西武はエース松坂を第2戦にまわす投手起用。第1戦を取れば松坂で一気に王手。仮に落としても松坂が取り返し
チームを立て直すという戦略だ。松坂を中4日の強行を避け、中5日で万全を期したとも取れる。
な・ら・ば、
ホークスがこの初戦を落とすわけにはいかない。気合十分の新垣が立ち上がりからエンジン全開で西武打線を封じる。
1回裏にいきなりホークスはチャンスを迎え、城島・ズレータが右方向へのチームバッティングで確実に走者を還し2点を
先制。3回は二死走者無しから城島が今度はレフトポール際にホームラン。リードを3点に広げる。西武先発の石井貴は
1つ1つのボール自体は悪くなかったように思えたがここぞでコントロールミスが出て、それを痛打された。
5回には一死満塁でまたまた城島。ここで西武ベンチは荒木投手コーチがマウンドへ。迷った末の選択は石井の続投。
高めに外すつもりの球が真ん中低めに入る。城島は無論逃さない。速い打球がセンター前に抜けていく。走者2人を迎え入れ
5−0となった。これで試合の大きな流れを掴んだが、直後の6回表に西武も反撃。一死から赤田・フェルナンデス・カブレラと
3連打で1点を返す。なおも走者一・二塁で和田。新垣の踏ん張りどころ。試合の1つのポイントになる場面と思えたが、
和田は簡単に初球を打ってファーストゴロの併殺打。西武に行きかけた流れが止まる。
そして大観衆のジェット風船が乱舞した7回裏、西武3番手大沼にホークス打線が襲いかかる。井口、そして三冠王松中の
連続アーチ。城島倒れた後ズレータが0−3からの直球を狙いすましてフルスイング。推定飛距離145メートル弾でレオの戦意を
喪失させた。
大量リードになった事で新垣は7回で余裕の降板。8回には大舞台の経験の無いルーキー守護神の三瀬が調整登板。無難に
1イニングを抑える。さらには9回には杉内。ここですんなり3人で抑えてくれたらまさに100点満点の試合でしたがカブレラに
2ランを浴び打者3人でアウトを取れずに降板。ちょっと不安を残す形になったが、最後は佐藤誠がしっかりと締めた。
5回戦制の3勝先取という短期決戦では全ての試合が勝負のポイントとなる。松坂を第2戦にまわした西武の作戦が吉なのか
それとも凶なのかは、明日西武が勝てば吉というものではなく、最終的に西武が勝ってはじめて吉と言えるのではないだろうか。
いずれにしてもホークスはあと2勝。一気に王手をかけて3連勝で決めてほしいものです。

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