田中整体療院

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B.あなたも“冷え”ではありませんか?   
  

水分を摂りすぎて、血液がドロドロになる???(2017.02.05.)

     

「一日に水を2リットル飲みましょう」と見聞きして、水分不足解消を意識されている方もいらっしゃるかと思います。しかし、実は水分摂取【過剰】になっている人が多く、   
「現代の日本人の体は水浸し‼ 体内の過剰な水分は“冷え”の原因となり、万病を招く」と述べられている本をご紹介致します。   

        

今更そんな指摘を受けなくとも、水分の摂り過ぎはよくないだろうなあ~、と何となく理解されているかもしれません。しかし、どう悪いのかと問われると、「体を冷やすから」と思い当たるくらいで、それ以上深く考えることはあまりないのではないでしょうか?   

     

一読して頂ければ分かりますが、新たな視点が得られ、今抱えている症状の原因にたどり着く気づきが得られるかもしれません(以下ポイントだけの抜粋です。詳細は、書籍をご覧ください)。   

     

【水分の過剰摂取が招く病気(書籍で解説されている例)】   
膀胱炎、花粉症、喘息・気管支炎、アトピー性皮膚炎、メニエール病、婦人科疾患、ガン、風邪・インフルエンザ、肝炎、口内炎、水虫、熱中症、高血圧、高コレステロール、糖尿病、頭痛、ドライアイ・白内障・黄斑変性症・緑内障、耳鳴り、加齢臭など   

        

【自分が水分を摂りすぎているかどうかチェックする方法】   
舌がベチャベチャ   
舌苔があり、真っ白(白舌)   
舌縁に歯の跡がギザギザついている(舌で下の歯を押し付ける癖があると   
同様になる。その際、頬にも力が入るため、頬の内側に細くて白っぽい筋   
が入っていれば食いしばり要因)   
*これらのどれかがあてはまれば、漢方でいう胃内停水(胃に水分が停滞してい   
る)という状態であり、水分を摂り過ぎた「水毒」の状態。   
*水分を摂っているのに皮膚が乾燥している場合も、水分摂り過ぎの可能性あり   
(抜粋③参照)   

        

【注意を引かれた記述】   
抜粋①=日本人は、飲食物から十分に水分を摂っている   
人間は炭水化物を摂っていれば、それほど脱水状態にはなりません。特に和食は世界の料理と比べて「水を食べる」食事です。ご飯、汁物、煮物、納豆、豆腐、サラダなどでかなり水分を補給していますし、炭水化物は代謝されると二酸化炭素と水(生体酸化水)を生成するからです(極端に小食の方や断食中の方は、炭水化物の補給が十分でないため、体が水分不足になる可能性があります)。   

        

抜粋②= 大量に水分摂取を行うと血液はドロドロになる(あらゆる病気を導く)   
過剰な水分摂取を行うと、吸収速度が追い付かずに消化管内に停滞してしまいます。温度の下がってしまう水分を吸収し終えるまでは、37度前後に保温する必要が出てきますが、その前に次々と水分を摂り続けると、内臓が冷えるのを防ぐために胃腸に慢性的な充血が起こり、胃炎や腸炎を頻発するようになります。また消化管の血管やリンパ管は充血でパンパンになっていますから、道路の渋滞と同じで血流は乏しくなりますので、当然あらゆるものの消化・吸収速度は急速に落ちていきます。つまり「大量に水分摂取を行うと血液はドロドロになる」のです。これがあらゆる病気を導いています。   

        

抜粋③=水分過剰摂取により、主要な排熱経路の皮膚から代謝熱を排熱できなく   
なり、皮膚面が冷えていく   
実は水分を多く摂ると、水分が皮下にも停滞しますが、停滞した水分で皮膚面温度が低下し、皮膚蒸泄が低下し代謝熱が気化、排熱できなくなってしまいます(代謝によって産生される代謝熱の大半は、皮膚面から水分が気化する気化熱として排熱されています)。皮膚から捨てられない代謝熱は、血液とともに消化粘膜面に集中して熱を捨てようとするので、皮膚への血流が乏しくなってしまいます。その結果、皮膚面がさらに冷やされ、皮膚蒸泄が滞るといった悪循環になって、皮膚が乾燥気味になってしまいます。もし水分を摂っているのに皮膚面が乾燥しているという人は、まず水を飲み過ぎていないか生活習慣を見直してみて下さい。   

        

抜粋④=冷たい皮膚面積が増えるほど、排熱できない代謝熱は内攻して   
【炎症の元】となる   
冷たい皮膚の面積が広ければ広いほど(例えば、腕、太もも、お尻、下腹部など)、自分の代謝熱は排熱できずに内攻して蓄積されるので、炎症の元になります(一般的な風邪の症状で説明すると、冷えすぎると皮膚蒸泄が滞るので、皮膚が密閉された状態で熱がこもります。その熱が頭に回れば頭痛がするし、肺に回れば咳になるし、腸にいけば下痢になる。また、室内で熱中症になる人の多くは、冷えによって体の表面が密閉されている状態です。水分を多く摂って体を冷やすと、体内の代謝熱は行き場を失ってオーバーヒートが起こります。水分が多く体が冷えているところに、さらにエアコンによって体の表面を冷やすことによって、ますます冷えが強まり、皮膚蒸泄が止まった状態になっています。その結果、代謝熱が排熱されずに熱がこもることが室内での熱中症の原因となっているのです)。   

        

抜粋⑤=住んでいる地域の気候により、人間の水分代謝・熱代謝は異なる   
(塩分代謝も)   
日本人は欧米人に比べて1日にトイレ(小用)に行く回数が約2倍なのですが、尿の中には塩分も含まれていますので、欧米人の倍の回数、尿として塩分を捨てています(塩分の排出量に差があるため、塩分の摂取量を欧米人と同じにしてしまうと、当然のことながら日本人は塩分不足になってしまいます)。   
なぜ欧米人はトイレに行く回数が日本人より少ないのかというと、湿度が低い土地で生活しているため、また欧米人の皮膚はキメが荒いので、全身の皮膚面から水分が奪われるように気化され、皮膚蒸泄に有利な傾向があります。このため、水分は気化によって常時排泄されますが、塩分は失わないように体内に残存します。したがって欧米人には減塩の指導も効果的かもしれませんが、日本人に過剰な減塩指導はあまり効果がありません。   

     

抜粋⑥=代謝熱は大半気化熱として排熱されるが、日本は湿度が高いので   
代謝熱が体内にこもりやすい   
我々の体内では、代謝によって産生される代謝熱の大半が皮膚面から水分が気化する気化熱として排熱されています。従って高い湿度の環境下では、水分が気化できにくく、代謝熱が体内にこもってしまうのです。熱は、自然界で放置すれば、時間と共に上方へ向かう性質がある為、体内にこもった代謝熱は上方、つまり肩から上に向かって上昇します。人間の体は、肩から首にかけて体幹が約3分の位1と細くなっていますから、代謝熱も頸部で約3倍に濃縮されます。熱で頸部の筋肉が硬くなって起こるのが肩こりです(日本人に肩こりが多い理由?)。   

        

抜粋⑦=尿酸、コレステロールは抗酸化剤であり、代謝熱のオーバーヒートから   
体内を守っている   
皮膚蒸泄機能は冷えを受けると比較的に簡単に止まり、代謝熱の排熱が止まってしまうので、体内の臓器や器官が代謝熱のオーバーヒートで酸化されないように抗酸化システムを備えています。代謝熱は水溶性の体液部分から徐々に実質組織の脂肪・タンパク質部分に及んでいきます。そこで粘膜などの“水溶性組織”には、強力な抗酸化剤として【尿酸】が、“脂溶性組織”にはさらに強力な抗酸化剤として【コレステロール】が用意されます(=尿酸値やコレステロール値が上がるのは、皮膚面の慢性的な冷えにより、自分の代謝熱が内攻して、体内の臓器や器官が酸化されるのを防ぐため)。   

        

(参考書籍)   
・体内の過剰な水分が恐ろしい病気を招いている(笠井良純著)2016年   

  
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