田中整体療院

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【当サイト内関連情報】     
A.塩は体にとってよくないのか?   

よい塩を見分けるには?(2012.06.17.)(2017.2.8.更新)

  

2010年4月より食用塩の表示に関する規約(公正競争規約;補足参照)が設けられたことで、市場に出回っている塩には、基本的に製造に関する基本情報(具体的には原材料名と工程)が記載されるようになりました。今、ご家庭で使っている塩容器の裏面表示をご覧になってみてください。下記商品A、B、Cに示すような表記があると思います。

  

【表示例】   
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●商品A   
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製造方法
原材料名:海水(○○県、○○海)   
工  程:イオン膜、立釜、乾燥

  

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●商品B   
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製造方法   
原材料名:天日塩(95%メキシコ)、海水(5%日本)   
工  程:溶解、平釜、焼成

  

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●商品C   
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製造方法   
原材料名:海水(○○県、○○海)   
工  程:天日、平釜

  

チェックのポイントになるのは、“工程”の方です(放射能による海洋汚染が進んでいるので、どこの海水かも気にしなければならなくなりつつありますが・・・)。

  

例えば、商品Aのように「イオン膜」「立釜」という表示のあるものは、工場で作られている塩化ナトリウム純度の高い塩です。ミネラルもそれなりに含有しているものもありますが、人為的に添加されている為、自然なお塩のミネラルバランスからはかけ離れています。

  

商品Bの表示では、「溶解」という文字が確認できます。これは外国産の天日塩を輸入して日本で溶解させ、にがりを加えて作った再生自然塩です。イオン膜で作った塩に比べるとミネラルバランスは改善されていますが、人為的に再生されたものですから、本来の海の塩からはまだかけ離れています。

  

商品Cは、昔ながらの伝統的な製法に基づいた良いお塩です。

  

なお、価格については、少量生産の「平釜・天日干し」が最も割高になります。   
250gあたりで比較すると、   
◇「イオン膜」    =40円   
◇「溶解」      =100円   
◇「平釜・天日干し」 =600~1200円   
となります(およその平均価格)。

  

価格の違いに驚いたかもしれませんが、厚生労働省がすすめる一日10gを基準にした場合でも1ケ月の塩の消費は約300g。割高な「平釜・天日干し」の塩でも一人当たりせいぜい1000円強の支出で済みます。個人の価値判断によりますが、決して法外な金額とは言えません。

  

(補足-1)海塩と岩塩、どちらがおすすめ?   
なかにはミネラル豊富な岩塩もありますが、多くは工場の塩に近い、ミネラル含有の少ない塩。岩塩を日常的に利用しているヨーロッパの場合、飲用水がミネラルの多い硬水なので、岩塩を摂っているからといってミネラルバランスが崩れるということにならないのですが、日本では軟水が中心。日々の体調を整えていくには、ミネラルが豊富に含まれた昔ながらの“海の塩”の方が適していると言えるでしょう。

  

(補足-2)購入先、及びよいお塩の商品例情報   
近所のお店で直接購入できる、商品Cに該当するいいお塩がないか探してみたところ、ジャスコさんに「最進の塩」(300gで450円ぐらい)がありました。ただ、湿気を帯びやすいようなので、たまにフライパンで空煎りする必要があるかもしれません。   
  
ネット上で購入するなら、   
◇海の精   
◇キパワーソルト   
◇ぬちまーす   
◇雪塩   
◇粟国の塩   
など色々あります(最近患者さんに教えてもらったのですが、「天草の塩」は、品質・コストバランスが最もいいですね)。   

     

(補足)   
2016年11月に規約・施行規則が改定され、規約解説によると、   
自然塩、自然海塩、天然塩などの言葉は使えなくなるそうです。   
(食品表示基準に従った表示への変更は2020年3月末日まで猶予期間あり)。   

     

(参考書籍)   
「水と塩を変えると病気にならない」新谷弘実著(2011年3月10日発行)

 
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