田中整体療院

トピックス(健康関連)    

【当サイト内関連情報】     
B.お通じを根本的によくするには?   
B.不眠症を解消させる方法   

あなたは、お風呂が先? ご飯が先?(2013.9.22.)(2017.1.27.更新)

  

「入浴」すると、血液は素早く“全身の隅々まで”巡ります。   
「食事」すると、血液は胃を活発に機能させる為に“”に集中します。

  

この血液の働きが影響して、   
「入浴」と「食事」のどちらが先かで、以下に示すような大きな違いを生じます。

  

入浴を先に済ませてから食事をすると、入浴によって末端まで行った血液も食事が始まると同時に胃に集中し、胃は本来の仕事を成し遂げられます。

  

しかし、食事を先に済ませてから入浴すれば、胃に欲しい血液までも身体の隅々に持って行かれてしまい、胃は十分に働くことができません。つまり、“消化不良”を招きます(過剰なコレステロールや中性脂肪、あるいは尿酸などができてしまいます。補足2、3もご覧ください)。

    

これまで、あまり意識したことはないかもしれませんが、   
「お風」と「夕食」の順番で身体への負荷が大きく変わってしまいます。

  

なお、どうしても食事が先ならば、   
食べ終わって3時間後に入浴すれば(但し、40℃以下のぬるめのお湯。理想は、38℃前後)、胃が空っぽになっているので消化不良の問題は避けられます。

  

ついでに・・・

  

身体を治す成長ホルモンは、21時から明け方まで多く分泌されます   
(ゴールデンタイムは23~0時と2~3時。但し、血糖値が上がっていると分泌が抑えられます。血糖値は飲食すると急上昇し、3時間ほど経たなければ下がりません)。

  

この恩恵を享受するには、   
空腹】(=就寝3時間前に食事を終らせておく)であり、且つ   
就寝】(=ゴールデンタイム前の22時、もしくは1時までに床に就いておく)   
していることが条件です(胃を空っぽにして寝るかは、睡眠の質、お通じまでも左右します)。

  

病院は、これを最大限に活かすために入院患者に対して18時までに夕食を終えさせます。   
すると、3時間後の21時消灯時には空腹ですから、成長ホルモンの働きが最大限に活かされ早期回復しやすいことになります(夕食が早いのは給食職員を早く帰宅させる為ではないんですね)。

  

昔から早寝早起きは三文の徳と教えられましたが、現代は眠らない街があるように入眠時間帯が遅くなっています。遅くとも午前様にはならないように心がけください。

  

以上まとめると、   
0時に就寝するとして、理想は   
「お風呂に入ってから夕食」の順番を守り、21時までに食べ終えておく 》   
となります。

  

(補足1)夕食が遅くなってしまう方へ   
日常的に、どうしても夕食が遅くなってしまう方は、   
◆昼食をメインにして夕食を軽くする   
あるいは、   
◆食べてすぐ寝ることになってしまうくらいなら、夕食を抜いて朝食と昼食だけ   
にする   
でもOKです。

  

(補足2)消化のプロセスについて   
わたしたちがものを食べた時、消化のプロセスは、次のように進んでいきます。   
胃に食べ物が入ってくると、胃の内壁を粘膜で覆って保護すると共に、食べ物を軟らかく消化しやすい状態にします。この作業がおよそ1時間続きます。   
その後、充分に胃の粘膜が保護され、食べ物が軟らかくなると、消化液が分泌され、食べ物の本格的な消化を行います。このプロセスにも、約1時間かかります。   
消化が進むと、胃を動かし、消化された食べ物を十二指腸へと送り出します。この作業にも、だいたい1時間かかります。   
これが自然な消化のプロセスです。いったん食事を摂ると、このプロセスは自動的に進んでいきます。たとえ途中で新たに食べ物が入って来ても、胃はその食べ物だけを特別に消化するということはできません。胃の中で消化が進んだもの、全く未消化なものが混ざり合い、結局、きちんと消化しきることができずに作業を終えてしまいます(補足3につながります)。

  

(補足3)消化不良にならないようにする為の、あと三つの大事なポイント   
◆消化のプロセスを邪魔しない   
⇒一旦ものを食べたら、原則3時間は何も口にしない   
(3時間空ければ、間食を楽しんでもよいですね)。   
◆“食べる順番”をなるべく守る   
⇒“(生)野菜→味噌汁 or スープ→メインディッシュ(肉 or 魚)→ご飯・麺類”   
*これは、多くのメリットがあり、長きにわたって受け継がれた会席料   
理やコース料理(西洋料理)の食べる順番そのものです。特に大事なポ   
イントは、最初に野菜を食べきることにあります(市販ドレッシングは   
多量の糖分が入っているのでNG)。できるならよく噛んでゆっくり食べ   
れば言うことなしです。   
◆食事中、水分を摂り過ぎない   
⇒胃液が薄まって消化力を落とさないため。また、冷たい飲料ガブガブも基本   
NG。   

     

(参考書籍)   
なぜ、食べる順番が人をここまで健康にするのか(梶山静夫・今井佐恵子著)2012年

top