生きるのがつらい人への心理分析

 僕のところには僕が呼び寄せるのか、心理相談がよくあります。
なにが問題なのでしょうか。悩んでいる人は一様に視野が非常に狭く、心が苦しい、苦しいというところで思考停止しています。

 目先のことしか見えず、先の明るい展望は全く考えることができません。思考停止しているのですぐに人の言動に左右されてしまい後でわけのわからないイライラという怒りの抑圧で苦しみます。人に傷つけられるのが嫌で、人には会いたくない。そして、ひきこもります。
もう傷つきたくないからです。一種の防御反応です。心が悲鳴を上げているのです。笑うことはまったくできません。

 あなたはなぜそんなに苦しいのでしょうか?なぜ訳の分からない不安や怒りに支配されてしまうのでしょうか?人間関係と言う見えないものの中で、海で酸欠になった魚のように溺れているのです。他人との距離感がつかめず、アップアップしています。

 元気を出そうとしてもでません。無理に元気を出すと、あなたは不自然なテンションになります。  それは無理なのです。無理をする必要はありません。あなたは自分が間違ったことをするのではないかとか、人に変な人と思われるのではないかと、いつもびくびくしています。
だから、人に何か言われると敏感に反応します。そんなことばかりに気を取られているので、自分の意志を考える余裕もなく、気がすすまないまま、人のいいなり(従順)になります。だから、後で一人になったとき不満がたまりイライラするのです。

 いいじゃないですか。人に嫌われても。人前でみっともない醜態をさらしてもいいじゃないですか。あなたは、はっきりいって人が、人間が嫌いなのです。それは、あなたのせいではありません。あなたの周りに信頼できる人がいなかった。あなたに安心感を育てる、愛を与える人がいなかった。愛でなくあなたに依存して、自分の欲求不満をはらす幼児的大人(今のいじめの問題の原因)があなたの周り(ほとんどは親あるいは兄弟)にいた。あなたはそれにこたえるのがやっとだった。それは(親に気に入られるようにすることは)、幼児期から子供時代には、生きるか死ぬかという大きな問題なのです。その経験が、本能に刻み込まれ、反射神経のように反応します。本能はあなたを、あなたの理性以前に反応します。だから、理屈はわかっても逆らうことが出来ません。あなたは人嫌いになるほど、つらい状況を生きてきたのです。
 あなたがこれからしなければならないことは、
 
 無理に元気にしなければならないということはありません。
 醜態をさらしてもいいじゃないですか?嫌なことは嫌と言えばいいじゃないですか。嫌なことに理由はいりません。嫌だから嫌だと言って下さい。

 もうプライドはいらないでしょう。あなたはどん底にいて、本当は死にたい位です。このまま苦しんで、いつか首を吊りますか?高いビルから飛び降り自殺をしますか?あなたはそれでいいのですか?それって悔しくないですか?腹が立たないですか?腹が立つでしょう。世の中そんなことがわからない人が周りにたくさんいるのです。この人たちにそんな気持を分かってもらうのはほとんど不可能です。精神科の医者に言っても理解してもらえません。彼らは心理分析の専門家ですよ。経験がない人には絶対に分からないのです。そして、心理的なので目に見えません。非常にあなたは不利な状況にいます。多分、周りの人から誤解されて、責められる非難される可能性もあります。非難されてもいいじゃないですか。理屈はどうでもいいのですよ。相手が言っていることが頭で考えると正しいからなどと考える必要はありません。理屈なんていくらでも成り立つし、この世の中で相手が言っていることが正しいということはありません。だから、どうすればいいのかというと自分で自分を理解することです。
いまさら捨てるものはないでしょう。全部捨ててしまいましょう。


 あなたは生きているだけで偉いのですよ。

 ここに記載されていることが理解できない人は、あなたは恵まれた環境で生きてきたのです。よかったですね。でも、もし全く理解できないという人がいたら、あなたは人を傷つける人です。人を傷つけないように気をつけて下さい。

世の中は、身体的弱者には優しいが、心理的弱者には非常に厳しいのです。        TOPへ