22.錦江湾と桜島

曽於市、錦江湾、桜島周辺は、私がよくぶらぶらする場所です。目的は、目新しい発見を求めての散策と、錦江湾での釣りです。チヌ(クロダイ)、クロ(メジナ)目当てです。
錦江湾での防波堤釣りで、運がよければ30pクラスの魚が釣れます。たまにサンバソウ(手の平級の石鯛)も釣れます。
去年の5月は、牛根境で52p2.3sのチヌを上げました。

6月になって南九州はずっと雨かくもりの天気でした。2006年7月1日は、久しぶりに雨が上がり、曇り空の中、時々太陽が射してきたので、この付近を散策してみました。

しかし梅雨のこの季節、桜島も雲に包まれている状態で、思うような写真は撮れませんでしたが。



鹿児島県霧島市国分にある城山公園です。192mの高台にあります。


園内には展望台、観覧車など、大人と子供が楽しめる施設があります。わたしも14、5年ほど前、小さな子供達を連れて、よくここに遊びに来ました。

また、ここは大変眺めがよく、ここから見える錦江湾と桜島は、見応えがあります。
錦江湾と桜島を眺めるには、ここ城山公園か、鹿児島市の高台、吉野公園がいいですね。

城山公園から眺める、錦江湾と桜島です。右側に以前紹介した、神造島も見えます。
ここから見ると、神造島は、神様が錦江湾を棒でかき混ぜたとき、棒の先についた泥がポタリと落ちてできた島だというのもうなずけます。

残念ながら、この日は曇りのため、噴煙を上げる桜島の頂上は見えずじまいでした。


私が、錦江湾に釣りに行くとき、大隅半島の牧ノ原から県道482号線を下るのですが、その途中に、見晴らしのよい場所があります。
新しい東屋があり、ちょっとした広場になっています。


東屋から見た錦江湾と桜島です。ここもけっこう眺めがよい。

右手を見ると、神造島が見えました。その右の町並みは霧島市国分です。

「花は霧島、煙草は国分、燃えて上がるは、オハラサー、桜島、ハ、ヨイヨイヨイヤサット」の国分です。
その右に突き出ている出っ張りは、若尊鼻といいます。遊歩道が約1qあり、散歩道になっています。ここは釣り人が多い。

左手は、垂水市になります。
真下に錦江湾があるようで、眺めが良い。

垂水市、牛根境の海岸から見た桜島です。
相変わらず、雲がかかっていて眺めはイマイチでした。
ところで、小学校の頃歌った、我は海の子、の歌の歌詞はここ錦江湾がモデルだそうです。

桜島の北部の黒神町に、埋没鳥居があります。
大正3年の桜島の大噴火で高さ3mの鳥居が、火山灰により埋没してしまいました。

1914年(大正3年)1月12日、東桜島黒神の鍋山が大音響とともに爆発。
黒煙は上空7000mに達し、全島を覆い尽くしました。間断なく続く爆発音と火山雷、
降り続く噴石の雨、翌13日には、溶岩の流出が始まり、30億トンの火の波が瀬戸海峡を横断、
とうとう桜島と大隅半島を陸続きにしてしまいました。

桜島は、怒るとこわい。

国道220号線にある、道の駅垂水、です。去年の4月、オープンしました。

つけあげ(さつまあげ)の作りたてを売っています。つけあげは鹿児島の特産品で、エソ、トビウオ、ハモ、タラなどの魚のすり身に地酒と調味料を加え、サラダ油で揚げたものです。
焼酎のつまみにぴったし。うまい。

そういえば、10年ほど前、宮崎県日南市の飫肥の敷地を測量しましたが、その敷地の持ち主が、生産、販売している、元祖オビ天の経営者でした。
我々の仕事をねぎらって、オビ天を一パックづつもらいました。
味はつけあげと全く同じ。
南九州では、同じような方法で製造された食品が、各地へ伝わり、それぞれの地名で売られているようです。

220号線沿いの店舗の脇で、アコウの木を見つけました。親木にしがみついています。
アコウは、クワ科の常緑樹で、イチジクの親戚です。
四国南部、九州南部に分布していて、親木に寄生し根を垂らし、最終的には親木を覆い尽くして、絞め殺してしまう木です。
宮崎県門川町の日向灘の沖合い、7、8キロのところに周囲1qほどの無人島、枇榔島があります。
そこは、へび、ねずみなどの動物が住んでいない為、天然記念物に指定されているカンムリウミスズメの繁殖地でありますが、ここにこのアコウの木が、密生しているそうです。

城山公園
道の駅垂水

追伸、それとですね、ここだけの話ですけど、このあたりは出るそうです。夜になると。
このあたりから、山手の方に入ると、黒神川の導流堤の工事現場になるのですが、そこの作業員が
夜に、人の姿をした白いものを見たそうです。
もっぱら、工事現場で死亡した人だろうとのことですが。