23.美々津

宮崎県日向市美々津です。
江戸時代、この地方の産物である木材や炭を、耳川の河口のこの美々津に集め、千石船で大阪方面に送り出していました。
港町美々津は、それらの積み出し港として、当時にぎわっていました。ここには、当時の面影を残す、問屋や商家が保存してあります。

国道10号線の開通により、さびれていきましたが、江戸時代、明治、大正時代の問屋街の雰囲気があります。

撮影は、2006年5月15日です。
美々津

耳川河口です。遠くに見えるのは、国道10号線の美々津大橋です。

耳川は河口付近でも、エメラルドグリーンのきれいな川です。

白と黒の角張った模様は、西陣織の京格子(ギンガムチッェク)を思わせ、昔の古きよき時代の日本の家屋の雰囲気が出ています。


1986年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。

美々津は海岸側から上町、中町、下町と分かれていますが、中町地区にある共同井戸です。
なんとも、風情があります。
当時はこのとってをキーコキーコさせて、水を汲んでいたのでしょう。

日向市の指定文化財、廻船問屋、河内屋跡です。
美々津は、江戸時代から高鍋藩の商業港として栄え、数多くの商家が軒を並べていましたが、その中でも河内屋は有力な廻船問屋のひとつでした。

江戸時代から明治時代にかけての商取引関係の古文書も残されています。

現在は、日向市歴史民族資料館として、活用しています。