真紅の月(フィブリゾ×ガウリイ) 18禁
壁に手を突き、肩で息をついている彼の髪を掴み上体を起こす。
そのまま彼を貫いている自身を、奥を抉るように動かす。
「くっ……、あっ………」
痛みに耐え、声を押し殺す彼の姿に僕の笑みは深くなる。
思いのままにその背中へと手を伸ばし、人の翼の跡ともいわれる部分を指でなぞる。そして爪を立てその骨をなぞるように赤い跡をつける。
「いっ!!………っ」
ガウリイが先ほどから抵抗することもなく、ぼくにされるがままになっている理由は単純。
それは彼が手を付いている壁にある。
そこに映し出されているのは、彼の仲間の合成獣の男と黒髪の少女。
ガウリイには、抵抗をすればあの人間を攻撃すると言ってある。
あまり大きな声を出せばあちらに聞こえる、とも。
そしてぼくは数時間前から、仲間を心配しあせる気持ちと、苦痛を耐える思い、屈辱に怒れる心、というご馳走を堪能していた。
でも、そろそろもうちょっと違ったものが味わいたいかな。
「ひ……ぅ…」
ひときは強く奥を抉った後、彼の中から貫いていたものを抜いた。
ガウリイが脱力し壁に寄りかかっている。
その肩に手を掛ければ、ピクリ、とその体が跳ねる。
「こっちを見るんだ、ガウリイ」
そう声を掛ければ、睨み付けるように振り返るガウリイ。しかしその瞳はすぐに驚愕に見開かれる。
「な、なんで…!?に、いさん………!?」
思わず大きな声を上げるガウリイに、しーっ、と合図を送る。ガウリイはハッとして自分の口を手で覆う。
そして壁の方を確認して、人間達が気づいていない様子に胸をなでおろしている。
実のところ、音があちらに聞こえるというのは嘘で、ガウリイの羞恥を煽る為に言っただけなのだからこちらでいくら騒ごうと、あの人間達に聞こえるはずはないのだけれど。
「この姿のほうが君の気分が乗るんじゃないかと思って。うれしいでしょう?」
途端に先ほどよりも強い視線で睨み付けてくるガウリイ。きっと普通の人間だたら身が竦んで動けなくなるような視線だけど、ぼくには無意味。
むしろ、楽しくなる。
そして今度は床に仰向けになるように指示をした。
もちろん従って、固い床に横になるガウリイ。その動きが先ほどよりも緩慢に見えるのはぼくの気のせいではないだろう。
「その……」
言い淀むガウリイ。
言いたいことは分かっている。この姿のまま抱いてくれるな、ということなのだろう。
だからこそこの姿をとったんだけど。
そしてその姿を見せ付けるために、羞恥を煽る先ほどの姿勢からこちらのぼくが見える体勢に変えさせたのだ。
「懐かしいだろう。前のように犯してやるよ……」
姿を真似るのも簡単だが、その声を真似るのも簡単だ。
一瞬硬直したガウリイだったが、すぐに激しく首を振った。
「……違う………」
弱々しい声に、ぼくは満たされていくのを感じた。
これは当たりだ。
「…そうだったな、私がお前を抱いたことはなかった」
そう言葉を紡ぎながら、ガウリイに近づけば彼は頭を振りながら後ろに下がる。
「お前が私に抱かれたいと思っていたんだろう?」
「違うっ!!」
激しく否定するガウリイ。
もう声が聞こえる、なんていうことは念頭になないのだろう。
逃げようにもすでにガウリイの背中は壁にぶつかり、逃れるすべはない。
それでも逃れたいのか、ガウリイは辺りを見回している。
もちろん、逃げられる隙などぼくが用意しているはずもなく、無意味な行動なのだが。
「嫌だ、嫌だ、嫌だ……」
浮かされたように繰り返すガウリイの耳元に、囁く。
「あまり騒げば、あいつらに聞かれるぞ…」
ぴたりと動きと拒絶の言葉を止めたガウリイがぼくに向けたのは、怯えを含んだ視線で。
喉が鳴った。
再び貫いた体は、しかし先ほどとはうって変わってぼくを受け入れていた。
「…んぁ……、は…っ……」
漏れる声も艶を含み、苦痛に耐えていた声とは違い明らかに善がっている。
深く貫けば、さっきまでは硬直していたが、今は快楽から逃れるように頭を振りながら喘ぎをもらす。
「ぁ…、ひゃ……、やぁ………」
「私に抱かれた途端、随分な乱れようだな…。そんなに感じるのか?」
「!!ち、ちが……ぁ…」
ぼくを直視しないように顔を背けていたガウリイは、ぼくの発言に驚き視線を移した。
その途端、強く締め付けるその内部。
「………淫乱」
「!!……やぁ…っ、ちが、ちがぅ……っ」
腕で顔を覆いながら、荒い息の中で否定するガウリイ。
その腕をガウリイの顔の両脇で固定し、硬く閉じながら涙を溢すまぶたを舐め上げる。
過去を見たぼくはガウリイが兄に犯されたことがないのも、ガウリイが兄に抱かれたいなどと思っていなかったことは分かっていた。
ただ、ほかの人間に抱かれた時に、これが兄なら良かったのに、と思ったことを知っていた。
「んあぁ…、ダメっ……、も…やめっ………」
存在しないはずの兄に、ありえないはずの犯されているという状況。それにガウリイが強く恐怖を抱いているのが伝わってくる。
そして快感を得てしまっていることへの背徳感。
それらが混ざり合い、混迷していくガウリイの意識。
なんという美味、なんという絶景であることか。
壁に映していた人間達の姿は消していた。今は目の前獲物だけを見ていたい。
否定の言葉を吐きながらも、着実に悦楽に染まっていくガウリイの体。
ぼくに数時間貫かれても、決して絶頂を迎えることのなかったその体は、今はいとも簡単に絶頂を迎えようとしている。
そしてぼくはそれに拍車をかける。
「イっていいんだぞ、ガウリイ」
「!!んぁ………っ、やぁ……っ」
「くぅ…、ぁ……」
自分自身の腹とぼくに白濁を撒き散らし弛緩するガウリイ。意識が闇に堕ちたようで動く様子はない。
そしてぼくは、自分が出したものとともにガウリイの中から引き抜いた。
堕ちたガウリイを掻き抱いて。
おわり
ついうっかり書いてしまった、「赤い月」の続編です。
めったに書かない鬼畜系なので、あわあわしながら書いてました。
そして、翌日にはフィブリゾ滅ぼされるんだなぁ〜、なんて考えてたり…。この一瞬だけのCPなんですよね。
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