garden×garden(こぼれ話)
「じゃーん」
それは、リナとヴァルガーヴが休憩を取っていた時のこと。
二人の前に、皿が置かれた。
ホコホコ。
フツフツ。
美味しそうに湯気を立てているそれは、ほどよく焼けた焦げ目といい、漂う香りといい、チーズが泡立つさまといい、2人の目をくぎ付けにする。
「ハロウィンが近いから、パンプキンパイを作ってみた〜」
楽しそうに言うガウリイに、2人の視線が集中する。
「結構自信作なんだよ」
得意そうな表情をしているガウリイには、そのまま手際よくパイをカットしていく。
あっという間に、丸かったパイは4等分されていた。
「「いただきます」」
2人は声をそろえて言うと、それぞれ手を伸ばした。
「美味しい〜」
「うまいです……」
二人からの賞賛を聞いてから、ガウリイは自分も手を伸ばした。
「やっぱ、美味い〜」
我ながらいい出来、と満足げに呟けば、残りの二人も笑みを漏らす。
料理に合わせて紅茶もブレンドしてみたんだよ、とポットを取りに行くガウリイ。
そんな穏やかな時間。
「ちょっと、あんた食べ過ぎよ!!」
「お前こそもう1/3以上食べてるじゃないか!!」
「いいのよ私は。あんたこそ前にかぼちゃ苦手とか言ってたくせに!!」
「…っ。これが美味しいからいいんだ」
穏やかな日常の時間。
あまりにも短いので、番外にしました。
ハロウィン自体は私自身縁は無いんですが、創作だったらネタにしようかな、と思います。
なのでそれに忠実に。
実はこれ、1年前に書き始めたんですが、オチがつけられずにお蔵入りになっていました。それを手直しして今回公開を。
男性って、かぼちゃみたいに甘い野菜は苦手な人が多いようなので、ヴァルもその設定で。