注1:パラレルです。
注2:CP未定です(!!)あ、ガウリイ受けなのは確定で。
注3:いつものように行き当たりばったりです(苦笑)
注4:不定期連載です。




garden×garden 3




 今日も『garden×garden』には元気の良い声が響く。


「いらっしゃいませ〜」
「いらっしゃいませ」

 カラン。

 奥の席へと迷わず進んでいく客は、椅子に腰を下ろすとそばを通りかかった店員と手招きをする。

「……?」
「いまいちね」
「…………!!」

 動きの止まった店員に、客はさらに言葉を続ける。

「ここは飲み屋じゃないんだから、無駄に大きな声を出さない。
 だいたい態度が軽すぎ。もうちょっと品格を持って。
 それ以前に!!」
「…!?」
「リボンが曲がってる」
「………、あ〜っ、これ付けにくいんだよな」



 クイクイとリボンタイを戻す姿はガウリイの目には微笑ましく映る。
 そしてその前でむきになっている少女も。

 次々と小言を述べていく少女に、ウエイターの青年はたじたじで。
 他に客もいないから放置していてもいいかと思ったが、一応助け舟を出す。



「リナ、程々にな」
「は〜い」
「程々って、程々じゃないですよ〜!!」

「「そう?」」

 助け船になっていないことに気付いているのか、いないのか。




「な〜んであいつは、俺が入っている時にしょっちゅう邪魔しに来るんでしょうかね」
 問いかけるヴァルがーヴに、ガウリイは気のない「さぁ」という返事を返すのみ。
 そんなヴァルガーヴの言葉を聞きながら、ガウリイはサンドウィッチを作っていく。

「お待たせしました」
 ガウリイお手製のサンドウィッチに若干嫉妬しつつも、運んでいけば、向けられるのは笑顔で。
 笑顔には笑顔を返してしまうのは人間の性で。


「わぁ〜、美味しそう」


「・・・美味しいですよ」


「ですよね〜」

 返された言葉に、若干の嫉妬を覚える。
 そして、その瞬間に目に映る少女の微笑み。

『カモーン』

「…はい………」


 逆らう術はヴァルがーヴには無い。
 後が怖いから。



「はぁ〜、やっと帰った……」
 リナが出て行ったドアを見ながら、ヴァルガーヴはため息を吐く。

 ちなみに今回は2時間居座って5回も注意された。
 いくら先輩とはいえ、年齢は俺の方が俺の方が上なのに。

 その前に置かれたカフェオレの入ったカップ。
 ヴァルガーヴが視線を移すと、微笑んでいるガウリイが居て。

「お客さんも切れたし、一息入れようか」

「……はい……」

 お客の切れた夕方前の時間、これから忙しくなる時間に向けて休憩を取るのは『garden×garden』の習慣だった。
 お茶菓子と飲み物で一息をつく。
 今日のお菓子はマドレーヌ。上手くできていたら店に出すつもりらしい。

「このマドレーヌも美味しいですよ」
「……それは良かった」

「リナがさ、絡むのって、ある程度相手を認めているってことなんだよね」

「…えっ?」

「あいつはなんだかんだ言っても、思慮深いし、相手のこと見てるし。
 お前が絡まれるってことは、リナがお前のことを信用している、っていうことなんだよ」

 そう言って、ポンポンと頭を撫でられると返す言葉もなくて。
 されるがまま、ぐりぐりと頭を撫でられる。
 そういう態度に、自分が恋愛対象としてガウリイの目に入っていないのが悲しくて、それでも彼の好意を受けているのは間違いない状況に嬉しくて。

「店長は良く見ているんですね」

「……まあ、店長ですから?」

 プッ。

「「アハハッ」」


 そんなやり取りがお客が来るまで続いた。



つづく



 とりあえず、リナ→ガウリイ←ヴァルな構図で。それだけじゃありませんけど。
 リナちゃんもヴァルもお互いに相手のことは認めていて、反則的な手段は使わないと信用しています。
 そして、お互いに行き詰っている、という。
 ガウリイは、リナとヴァルが張り合っているのは知っているけど、原因は知らない、みたいな(ひどっ)

blogで4月10日に公開。
 この人間関係はこのシリーズの基本ですね。リナVSヴァルガーヴ、という。