執事事情
火曜日
ガウリイの朝は早い。
6時前には起き、トレーニングや街をランニングする。
おかげで街で顔見知りになった人々も多い。ご年配の方が多いが。
その後シャワーや着替えを済ませてヴァルガーヴを起こしにいくのが7時。
実のところ、ガウリイが行かなくてもヴァルガーヴは起きているのだが、起こされるのをヴァルガーヴは密かな楽しみとしている。
すでに起きているのはガウリイも知ってはいるが、それでも起こしに行く。
「もう朝ですよ」
カーテンを開けつつ言うのはいつものことで、その後姿を朝の光に目を細めつつヴァルガーヴが見ているのもいつものこと。
朝の光にきらめくガウリイの髪を見ながらヴァルガーヴの1日は始まる。
ヴァルガーヴが着替え身だしなみを整える頃には朝食が出来上がり、席に着くだけになっている。
朝食はトーストとコーヒー、昨日のうちに用意していたサラダ等がテーブルに並ぶ。
二人で静かに朝食をとる時間を二人とも気に入っている。
なので、ゆっくりととる朝食となる。
職場に行く用意を済ませヴァルガーヴが玄関に立つのは8時過ぎになる。
「今日もいつもどおりに帰れると思うから」
「行ってらっしゃいませ」
そのやり取りのさえヴァルガーヴは喜びを感じる。毎日続いているというのが良い。
「行って来る」
そう言って、ヴァルガーヴは自分の職場へと向かう。
その直後に、この屋敷にメイドとして通っているシルフィールがやって来て、いつもその二人で家中の色々な事をしている。
こうしてそれぞれの1日が始まっていく火曜日の朝。