お題もの ―淡― 泡雪 製作秘話?
結構シリアスな感じに仕立てたつもりの「泡雪」なんですが(ほのぼのでは、な突っ込みは置いといて)、書きながら実はこんな展開を考えていたんですよ、な話。
普段からシリアス物を書くときは、ギャグオチも常に考えている人なので。あと書きながらキャラに突っ込みを入れていたり。その典型が「アネモネ」の蛇足ですな。
これから書くのもそんな感じですので、読まなくても問題ありませんよ。寧ろ読んだ方が問題……。
それでもいい方は、というかギャグの好きな方は下へGO!
翌日、ガウリイは目覚めると違和感に首を傾げた。
(ああ、昨日はヴァルガーヴが来て散々笑ったからな)
思い出しただけでも、顔が思わずにやけてしまい、今日一日は思い出さないようにしようと心に決める。
笑いすぎたせいだろうか、喉が少し痛くて、頭も重い感じがする。
でもきっと思い出してしまうんだろうと、苦笑する。
(今日ヴァルガーヴが襲撃してきたら、きっと笑うんだろうなぁ、俺)
なので、今日一日ヴァルガーヴが襲ってきませんように、と何にとも無く祈った。
顔を洗うために向かった洗面所で、ゼルガディスと会う。
「おはよう、ゼル」
「ああ、おは……」
ゼルガディスがガウリイの顔を見て固まっている。
いや、正確には顔の少し後ろの辺りだが。
そして一瞬の後、ゼルガディスはガウリイから顔を背けた。
「そ、その頭は……、どうしたんだ」
そう震える声で言いながら、横の鏡を指差している。
ガウリイは何のことか分からず、とりあえずその鏡の前に立つ。
鏡に映っているのは、青い瞳に金色の髪の自分で別におかしいところは……。
髪。
髪が短い?
ガウリイが勢いよく振り返ると、目の端を金色のひも状のものが2本、横切る。
(こ、これは……)
「……な、何だこれは!」
「おやおや、ガウリイさん。かわいらしい髪形をしていらっしゃいますねぇ」
ただでさえガウリイが混乱しているときに、さらに混乱させるような魔族が一人。
「おさげですか。きれいに編んでありますねぇ」
ガウリイの髪はきれいに2つに分けられ、それぞれ長い三つ編みに編んであった。そしてその先には、ご丁寧にもきれいな水色のリボンがかわいく結んである。
そこまで確認して、ガウリイは昨日のことを思い出してみる。
ヴァルガーヴのことを笑って、それに怒ってヴァルガーヴが帰って、俺もひとしきり笑った後は眠ったのだが……。
そういえば、一瞬ヴァルガーヴの気配がしたような気がしたが……。
(あいつか〜!!)
「殴り飛ばしてやる〜」
怒りのままそこを離れようとするガウリイを、ゼルガディスが押しとどめる。
「その髪のまま行くつもりか。落ち着け」
「そのままでもいいと思いますけどねぇ、僕は」
ゼロスを睨みつけ、水色のリボンに手をかけた時に。
「おはよう、みんな」
という声と共に入ってきたリナ。
一瞬隠れられるところは無いかと、ガウリイはあたりを見回すが、そんなものは当然無く。
「……、ガウリイ……、何やってんの?」
「かわいいですよねぇ、ガウリイさん」
どうやらゼロスはガウリイで遊ぶ気でいるらしく、リナに耳打ちしている。
「いや、これは……、その……」
ガウリイが弁明の言葉を捜しているうちに、アメリア、フィリアもやって来て。
結局、三つ編みを解いても、髪にはその跡が1日残ってしまい、まるでウェーブヘアーのようになった。
「今度会ったら斬る。何が何でも斬る」
と、ガウリイは決意を固めたのでした。
こんな馬鹿話を考えてました。
ろくな事考えてないですね、私。