共有する 18禁
「・・・んっ、ぅ・・・・・・・」
「・・・声を上げてもいいんだぞ。結界は貼ってある」
己と向かい合い悶えながらも、声を堪える姿にどうしようもない愛らしさを感じる。
フルフルと首を振る姿も、また同じく。
多分ガウリイとしては、己がのめり込まないためとか、みっともない姿を見せないためとか、そういったことで声を殺しているのだろうが。
そこも含めて私が気に入っているなんて、彼は知らないのだろうな。
声を殺すときの彼は、きつく目をつぶっていたり、己の唇を噛みしめている。
私としては、その唇が心配だ。血が出るほど噛んでしまうのではないか、この後にガウリイの鬱血した唇を見て欲情する者がいるのではないかと。
「俺を・・・、こんなにしておいて考え事か・・・・・・」
目の前には不機嫌そうなガウリイの姿。
こういう時に思う。
可愛いな、と。
「そんなに声を出すのが嫌なら、俺に噛みつけ」
「えっ?」
「お前に痛い思いや、血を出させるのは本望では無い」
目を見開いた彼に気を良くした私は、腰を突き上げる。
「いぁ・・・・・・、急にっ・・・」
背を反らせるガウリイは、その反動のまま私に縋り付く。
「・・・っ、どうする・・・」
腰を突き上げる私と、ただ私にしがみつくガウリイ。
「んぁっ、・・・や・・・・・・」
耳元で囁かれる、快楽を押し殺した声、というものはなかなかに私を煽るもので。
衝動のままに、彼を強く揺さぶる。
「やっ・・・、もうっ・・・・・・・・」
「っうぁ・・・」
不意に襲ってきた痛みに思わず声を漏らしたが、彼を攻め立てる己自身は相変わらずの怒張を保っていて。
頬に当たる彼の髪の感触を楽しみながら、彼を優しく攻め立てる。
「・・・んっ、あっぅ・・・・・・・・」
「・・・くぁっ」
ガウリイに私に噛みつかせたことは間違いだった。
私の予想外だった事。
彼に噛みつかれて、彼が感じるままに噛みつかれる強さが変わるのは、私の快楽を増幅させる。
「・・・んぅ、・・・・・・・ぁ」
彼が声を上げようとするたびに、噛みついている私の肩に彼の舌が当たる。
押し付けられる舌は彼の快楽を物語っていて。
「んぁ・・・・・・」
「・・・・・・・・・いっ、・・・・・・すまん」
快楽の共有というのは、なんと淫靡なものであろうか。
ズンッ。
「ひぁ・・・」
グチュ、と濡れた音を上げる下半身は己でも驚くほどに本能に忠実で。
そう分析をしている私の頭も、ずいぶん本能に支配されている。
先ほどから私の腕から逃げ出そうとしているガウリイをしっかりと押さえつけているのは私の意思で、ガウリイが逃げ出さないように彼の頭を撫でて安堵させようとしているのも私。
でも結局は、彼と一緒に快楽に落ちているだけ。
もしくは、彼に快楽に落とされているだけ。
「あぁぁっ・・・・・・・」
仰け反る彼は、白い喉を私に晒して。
「あっ・・・、んぅ」
果てる彼に噛みついているのは私。
艶を放つ首元に噛みついて。
戦慄く体を抱きしめて。
「・・・痛いん・・・だ・・・よ・・・・・・っ」
「すまん・・・・・・・」
謝るしかない。
私の目の前には、痛々しく首元を鬱血させたガウリイ。
大きな範囲に残してしまった跡は、いつもの服では隠しきれないかもしれない。
「ミルガズィアさんにこんな趣味があったなんて意外〜」
「・・・・・・趣味というわけでもないが」
「今度は私にも作って下さいね。おじさま」
「・・・・・・・・・」
モフモフとしたネックウォーマーに首を埋めながら若干不機嫌なガウリイと、能天気なメンフィスと、取り繕うミルガズィアと、茶化しているのか他の意図があるのか分からないリナと。
旅は面白おかしく進む。
end
他人にとっては面白おかしく。
当人にとっては針のむしろだったり、スリル満載だったり。
そんな旅路です。
そして能天気に、単純に旅を楽しんでいる方もいますよ(笑)
ブログにて 2016年3月28日掲載