執事シリーズ 番外
(2011年、正月)
「ガウリイ……」
「……、なんだよ」
「似合い過ぎ〜〜っ!!」
身悶えしているこいつは置いといて。
俺は出かける為に、ストールを羽織った。
「あ、あの…、ガウリイさんですよね?」
振り替えれば、そこには高校生ぐらいの女の子。
さすがに外に出たのは不味かったか…。
ちらりと隣を見れば、案の定愕然としているヴァルガーヴがいて。
何も考えて無かったな、こいつ。
「ごめんね、今撮影中だから…」
と俺が囁けば、あっ、と恥ずかしそうに顔を赤らめる女の子。
(ごめんね)
「…すいません」
女の子が、そそくさと離れて行くのに合わせるかのように、ヴァルガーヴが俺を振り向いた。
「なぁ、神社にいく前に…」
「…帰るぞ」
しばらく固まっていたヴァルガーヴだったが、すぐに俺を追い掛けてくる。
自分でも分かっていたんだ、こんな格好で出歩くなんてどうかしている、って。
ただ、あんまりこいつが喜んでいたから…。
俺は追い掛けてくるヴァルガーヴの声を背に受けながら、長い袖を払いながら帰路に着くのだった。
END
いつものモデル感覚で振り袖を着てしまったガウリイさん。