氷結


 さて、俺は笑えているのだろうか。


 俺の手を取る彼は屈託のない笑みを浮かべ、先を行く少女らは天真爛漫に駆けている。
 先に見える道はどこまでも続いていて、先が見えない。
 そして、どこまでも青い空が覆いかぶさってくる。


 俺の手を引く彼は、さわやかな風に黒い髪を揺らせ。
 先を行く彼女は、輝く瞳を空に向け。
 彼女と共に先を行く少女は、足を未来へと向ける。

 その中で俺は。
 ただ俺のままでいる。

 過去にも戻れず、未来にも進めず。
 ただ今に居る。

 今は純粋な今で。
 少しでも、過去にも未来にも行けず、すべてを飲み込んでいく今で。
 今に飲み込まれる。

「そんなに悩むことは無いだろ。今あんたの前には俺がいるんだ」
 そうかけられた声は、随分希薄なもので。


 さて、俺は笑えているのだろうか。


 現れたそれに俺が振り返ったのが先か、それが俺の肩に手を掛けたのが先か。

 どちらにしろ、俺は作った笑いしか表すことができなかった。


end


 
 つい、書きたくなって書いてしまいました。
 今「化物語」を見ているのですが、盛り上がってきまして……。
 それをそのまま創作にぶつけるとこんな感じになる、ということで。



 なんとなくお分かり頂けると思いますが、ガウリイが長寿設定(人外も含みますが)で、他の皆はいません。
 世界に取り残されたガウリイの設定です。
 それ以外については、追々ということで。
 いつものごとく、設定で迷っているなんて・・・・・・・・・・、すいません、悩み中です。
 どっちに転んでも美味しい(苦笑)


ブログにて 2014年10月20日掲載