エンドライフ
※死にネタです。苦手な方は読まないでね。
とか言いつつ、全然悲劇話ではないので、大丈夫だと思います。
ガウリイが死んだ、と聞いた。
彼と彼の仲間には、前の俺が随分迷惑を掛けた。と、フィリアから聞いていた。
まあ、俺自身も少なからず以前の記憶があり、そこら辺の事は知っている。
実際に数回会った事もあるので、俺にとっても知り合いである。
「もう皆いい歳だから、しょうがないけど…」
そう連絡をしてきたフィリアの声は寂しげで、俺は近いうちに実家に顔をだすか、と考える。
その夜、入浴後にソファーに腰を下ろしたとき、ふと目に入ったものがあった。
「…えっ?」
部屋の入り口にいる、長い金髪の青年。
俺を微笑みながら見ている。
はっきり言えば、以前の記憶にあるガウリイにそっくりな人物が立っている。
『気のせいだよな。』
だって、ガウリイの幽霊だったとしても、俺の所になんか出てくるはずがない。
《……、もしかして見えてる?》
コクン。
《…なんで?》
「いや、こっちが聞きたいよ!!なんで俺のところに?」
とぼけたキャラは生前のままらしい。
《……お前が、皆が幸せならそれでいいんだ》
「…ち、ちょっと待って!!」
《それじゃあ…》
ガシッ。
あんたは俺が過去の記憶を持っていることも、この感情に引き摺られそうになっていることも知っているはずだ。
なのに、こんな事をされると期待してしまう。
「……あんたは…」
《……なんで触れんの?》
「………!?」
確かに体は半透明で、いかにも幽霊という感じだが、確かにガウリイを掴んでいる感触がある。
「…あれ?ま、まあ、あんただって随分若作りしてんじゃないか」
《なに話逸らしてんだ。大体俺は幽霊なんだから年齢関係ないだろ》
「なぁ、あんた、分かってるんだよな」
《……あ…》
初めて触れた彼の唇は、柔らかかったが……。
終わり
生前はリナちゃんの為に生きて、死後にふらふら〜っと皆の様子を見に行ったら、うっかりヴァルガーヴに捕まったガウリイのお話でした。
ヴァルガーヴは龍又は魔族、もしくはハーフで長命だろうから、そしてガウリイは幽霊で不老不死だからきっとハネムーン期間は長いでしょうねぇ…。
ニヤリ。
ブログに掲載していた文です。
実は密かに、我ながら、かなりお気に入りな話です。
なんだかいいですよね。ほのぼので。きっとみんな幸せで。
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