しょうご農園

和卵便り 112号

20164月1

3月は、薄氷の朝、汗をかいた夏日、花冷えの青空。朝から夕方まで気温変化が大きくて、服を脱いだり着たり忙しい季節です。家前の花桃は赤白ピンクで見事な咲きっぷり。桜の開花前に華やかすぎるほど。ポカポカの昼下がり、居間で昼寝をしていると、家庭用バリカンで3ミリに刈った頭髪に蠅が一匹しつこく寄ってきます。うとうとしながら追い払う蠅にも、春は訪れます。


初産卵、大成功!

若いコッコが例年より1週間遅く産卵を始めました。今回は予測した産卵開始日の3週間前から、姉さんコッコ3羽を若い群れに入れました。気の強い姉貴分は若い衆を威圧しながらも、産卵箱で産卵するお手本を見せてくれました。おかげで、この群れは優秀。ほぼ全員が産卵箱で和卵を産み落としてくれます。これで卵集めが楽になり、汚れて無駄になる和卵も減るでしょう。姉さんコッコ、ありがとう!



春の植え付け

コッコが草を食べてきれいな運動場の半分をネットで仕切り、耕運機で耕してから、カボチャの種を蒔きました。品種は、ラグビーボールみたいな「ロロン」と、手のひらサイズの「ほっこり姫」。肥料はコッコ小屋の鶏糞とモミガラクン炭。まだ朝霜の心配があるので、家庭用のハエガード網の上にビニールをかぶせました。他にも、ジャガイモ、もちトウモロコシ、ラッカセイ、ウコン、自然署などなど、畑仕事に精が出ます。


朝日に感謝

養鶏場の東、有水川対岸の杉林が伐採されています。地主は私達の他に2名で合計2町分。高さ20mを超える杉がだいぶ無くなり、1時間以上も早く、朝日が養鶏場を照らします。コッコもガトもロン・レオもサクラも草木も虫も、みんなみんな大喜び。やさしくまぶしいお天道様。私たちに力を注ぐ、あなたのありがたさに感謝です。杉が全部無くなれば空は大きくなり、農園の風景はもっと良くなります!



水道工事完了!

これまでホースで代用していた養鶏場の水道を改修しました。川横の浅井戸ポンプから全長80メートル。ユンボで地面を掘って塩ビ管を埋設。太い塩ビ管を利用して蛇口も設置。倉庫に眠っていた中古資材を再利用し、かなりまともな水道が完成しました。これで、冬の朝の凍結も防げるかもしれません。11歳の養鶏場は現在も成長中です。



 

もっと身軽に

百姓生活で学んだことはたくさんあります。中でも重要なのは、自分を軽くすること。長時間、無理少なく作業するためにとても大切です。自分の体重はもちろん、身につける衣服や靴、そして、使う道具。だから、時計も携帯電話も持ちません。坊主頭は重さに関係ないけど、気分が軽くなります。無駄なものを削って、出来るだけシンプルに。力よりも技と知恵。すると、迷いは減って、志はより確かに。私達百姓が、おおいなる自然と調和し共存させていただくための、近道につながります。

 

 

@2007 Shogo Sasaki All right reserved