しょうご農園

和卵便り 113号

20165月1

日照りつづきの青空。長雨あとの青空。同じ青空なのに、感じ方は大きく変わります。人の身勝手な思いを受けて、空は迷惑しているのかもしれません。先月は雨が多くて気温は上がらず、もちトウモロコシの芽がほとんどで出ませんでした。でも、山と大地は雨をたっぷり吸い込み、田植えで水不足の心配は少ないでしょう。まわりで起こるすべては、二つの意味をもっていると思います。どっちをどう感じるか。毎日の善し悪しは、結局、自分次第なのですね。


ようこそ、春雛!

426日、もみじの春雛が福岡県から到着しました。雌111羽、雄6羽。ピヨのために用意した部屋の床に、モミガラクン炭を敷きつめました。弱めの発酵熱による床暖房も順調で、夜は身体を伸ばしてゆったり眠っています。この群れの中に、黒い羽根が混じっているピヨが2羽います。目のまわり、頭と背中に濃い色が目立ちます。毎回色違いのピヨは数羽混じっていて、私達を楽しませてくれます。みんな仲良く遊んでちょうだい!



産卵率100%!

サンサル鶏舎の若鶏は優秀で、全員、産卵箱で和卵を産んでくれます。卵集めが楽になり、ありがたいです。そして419日、産卵率100%を記録。106羽全員が、卵を産んだのです。これは、とても稀なこと。そして、ここ数年、コッコの1歳半までの平均産卵率は約85%。以前はだいたい75%だったので、かなり成績が良くなっています。私達の育て方が上達し、コッコがさらに健康になった証拠かも!?



賑やかな日曜日!

4月30日、総勢17名のお客様で農園は賑わいました。宮崎大学空手部の学生8名、顧問、監督、そしてご家族。生きるために命をいただいていることを実感してもらうため、みんなで鶏の解体を体験しました。ふだん食べている鶏肉が出来る流れを知り、コッコの肉の美味しさに感動した様子。食後、子供たちは生後5日目のピヨとふれあい、大興奮。抜けるような青空、鮮やかな緑の山。やさしい自然と農園の仲間に包まれて、皆さんはとても楽しそうでした。



稲作2016 その1〜種もみの準備!

今年も稲作の始まりです。先ずは苗作りのため、種もみを塩水で選別して、食酢で殺菌消毒。それから芽を出すため浸水します。今回は、冷水浴に使っていた簡易浴槽に湧水を貯めて、種もみを浸しました。雨が降るとゴミが入りますが、ネットごと揺らせば汚れは簡単に落ちます。もち米とハッピーヒルは4日目で芽が出てきました。あとはヒノヒカリの目覚めを待つばかり。種まきは57日の予定です。



夢をつなぐ

大好きな歌手が歌う歌詞の一句、「夢をつなぐ」。この音は心に響きます。私たちから次の世代へ、親から子供へ、大人から若者へ、夢をつなぐ。ちっぽけな自分にできることは、ほんのわずか。だから、いつか身体が動かなくなったとき、かなえられなかった夢を、心かよう人に渡す。受け取ってくれた人は、新たな思いで夢の色と形を変え、もっと素敵にしてくれる。大きくなっていく農園で汗を流しながら、自分の夢が未来へつながることを、つよくしずかに夢見ています。

 

 

@2007 Shogo Sasaki All right reserved