しょうご農園

和卵便り 12号

2007121

この山里では霜が降り、秋の草花が枯れて、あっという間に冬の色になりました。紅葉も終わりに近づいて、山々の稜線の隙間から澄み切った青空がのぞいています。最近姿を見せない川の亀たちは冬眠の準備に入ったのでしょう。
朝の緑餌やり作業では指先が痛くてたいへんですが、そんな寒さの中でコッコたちはとっても元気です。夏よりも冬のほうが調子よく、氷点下の朝でも食欲旺盛でいい卵をたくさん産んでくれます。寒卵。冬の和卵の味は、いかがでしょうか。風邪気味の時には、さらにコクを増した和卵で元気を出してくださいね。

ピヨ、元気に成長!

ピヨたちは、生後40日。もう夜は暖房なし。毎日約70グラムの餌と(大人は約200グラム)、同じくらいの新鮮菜っ葉を食べています。今回の育雛はすこぶる順調で、みんなとても健康です。新しい育雛舎パスクアの住み心地がよいせいでしょうか。来週にはピヨを運動場に放してやります。どんどんピヨピヨの世界が広がっていきますね。


山の恵み、落葉!

この季節の大切な仕事は落葉集め。農園への坂道にたまった落ち葉を集めて、先月お肉となったコッコたちがいた、空き家のブリッサ鶏舎の床にいれます。最高の有機肥料である鶏糞を取り出した分だけ、新しい床材の補充です。今回は80袋の鶏糞を取り、緑餌畑などにまきました。山の恵みの落葉、安全な餌を食べたコッコのウンチ、鶏糞で肥える生きた土、病害虫に負けない作物、それをいただく私たちとコッコ。ここにあるものすべてがつながっています。山の自然のおかげですね。



絶品、シイタケ!

去年の2月に種菌を打ったクヌギのホダ木から、シイタケが出てきました。初めての経験でしたが、大成功。これも一緒に作業をしてくれた恩人のおかげです。しかし、あの硬い樹皮からどうやって柔らかいきのこが出てくるのか、不思議ですね。その味は、絶品!! 小さめのしいたけをさっと焼いてしょうゆとゆずで食う。そして鍋にも。肉厚でジューシー、味は濃厚。季節の恵みを食べていれば風邪など引かないような気がしてきますよ。


旧友、来園!

先日、はるばる広島県から岩尾ご夫妻が遊びに来てくれました。お二人はとても縁のある友人です。ご主人は、19年前、コスタリカでの青年海外協力隊仲間で、独身時代を一緒に謳歌。そして、奥さんはなんと20年以上前、帯広畜産大学の同級生。その後いろんなことがあって、お二人が結婚して、私たちも結婚して、4年前にエルサルバドルで再会。そして、今回は私たちの農園で3年ぶりの再々会。すっきりした冬晴れの農園で、コッコをさばいて最高のお刺身と炭火焼を一緒にたべました。それぞれの道でがんばっていると、こんな最高の時間を共有できることがあるのですね。それにしても、コッコのお肉はうまかった。


 

うれしい話!

宮崎ブームで大変な人気の宮崎県地鶏「地頭鶏」(じどっこ)。地頭鶏専門店オーナーの友人を持つお客さんが、私たちの鶏肉をその友人のお店にもって行き、食べ比べてみてくれたそうです。その結果、オーナーによる評価は、うちのコッコの肉のほうが美味しい、とのこと。この話を聞き、私たち夫婦は大喜び。コッコも天国で大満足と思います。本当に、うれしいお話でした。

 
 

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