しょうご農園

和卵便り 120号

201612月1

初霜で、柔らかい葉っぱの夏草は枯れ、春までしばしのお別れです。カボチャ、ソバ、サツマイモの収穫が終わり、冬支度も万全。そして薪ストーブは、5年前の古い薪を使い切るため、毎晩激しく燃焼中。いよいよ本格的な冬の到来です。師走に入り、11か月を振り返ると、たくさんのいいことがありました。苦しいこともあったのだろうけど、なかなか思い出せないのは、だいぶ生き方上手になってきたのでしょう!

今年一番のひと時

育雛舎の隅に座り、生後1か月のピヨたちを眺めていると、とっても癒されます。おなか一杯に朝ごはんを食べた後、運動場で遊びまわり、柔らかな陽射しを浴びて、足をのばして横たわるピヨの姿に、自然と顔がゆるみます。小さな命がそこにあり、私たちといっしょに生きているのです。そんなふうに思えるこのひと時は、まさしく今年の一番です!



脱穀機を買い替え

6年前に入手した中古の脱穀機が疲れてきたので、良質の新型中古を購入しました。来年は田んぼが増える予定だから、この助っ人に大きく期待です。脱穀機の問題は、保管中、ネズミが本体の中に巣を作ること。ネズミの尿で底が錆びて穴が開くのです。そこで、ネズミが入れないように金網やトタンで囲った保管場所をつくり、完璧な対策をしています。年に2週間も使わない農業機械を保管するため、やけに大掛かりな大工仕事となりました!



絶品、和卵プリン!

友人が経営する神奈川県横浜市にあるスペイン・バスク料理店「ビオッツァ」。先月、念願かなって、お店でご馳走をいただきました。最大の興味は、和卵を使ったプリン。シンプルで濃厚。和卵が映画女優に変身した感じです。その夜は大学時代のクラス会だったので、コッコのお肉料理を特別にお願いしました。低温調理した胸肉のスライスは力強く深い味で、歯と舌が喜び踊っているようでした。それ以外の自慢メニューも絶品、フルボディーのスペイン赤ワインがさらに味を引き立てます。オーナーシェフ阿児ちゃんのエネルギーが店全体にあふれているようでした。クリスマスや忘年会など、素敵な夕食に、皆さん、どうぞ一度訪れてみてください。 最寄りの駅は伊勢佐木長者町駅。予約は050-5571-3767詳しくは、https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14057529/





みちびかれるままに

 長野県在住のシンガーソングライター、えびはらよしえさんのライブコンサート。彼女の歌を聞いて、涙が流れました。悲しいわけではなく、嬉しいわけではなく、ただ、私の中の何かがふるえました。心地よい空間で、温かい人が集まり、やわらかな歌声にみんなの思いが同調して、魂が癒されたのでしょう。おおいなる力にみちびかれるままに、自分はその時にその場所にいて、新しい出会いを受け取ったのだと気づきました。それは、驚きであり、感動でした。

この1年、このような運命的な瞬間を感じることが増えています。もっと昔を振り返れば、いったいどれほどみちびかれてきたのかと、あらためて人生の不思議を思い起こします。これからどんなみちびきがあるのか。できるなら、ほんのちいさな力しかないけれど、誰かを光へとみちびいてあげられるようにと、静かに祈ります。

 

 

@2007 Shogo Sasaki All right reserved