しょうご農園

和卵便り 122号

20172月1

1月中旬から冷え込み厳しく、朝8時の気温は氷点下7度。無風で晴天、張り詰めた空気に霜柱を踏む音が響きます。朝食を待ちわびたコッコは素足のままで凍った地面を走り回り、すこぶる元気。毎日おいしい寒卵を産んでくれます。寒さに弱い私のため、「ラクダの股引」という強い味方が登場。さらに、贅沢に燃える薪ストーブと「湯たんぽ」のおかげで朝まで熟睡。この冬は、コッコ同様、快適に過ごしています。


日向ぼっこ

山影から太陽が現れると、小屋の屋根裏に凍った結露が剝がれ、まるでダイヤモンドダストのようにキラキラと舞い降ります。そして、陽当たりのよい場所にはくつろぐサクラとロン。時々喧嘩する仲ですが、程よい距離を保って静かに横たわっています。この季節、すべての動物が厳しい寒さと戦い、同志になるようです。穏やかで優しい冬の朝の風景です。



緑餌で獣も満足?

コッコの緑餌のため新しい農地に飼料用カブを栽培しています。晩秋の成長は順調でしたが、最近は動物に食害されています。鹿は葉を食べ、白いカブは猿のご馳走。田んぼ改修工事のため電気柵を設置できず、この冬はお手上げ状態です。それでもコッコは、かわいそうな姿のカブを沢山食べ、とても満足そうな顔です!



冬の土木作業

新しい農地の地形を改修しています。まずは道路沿いの土手工事。4輪の草刈り機スパイダーモアを使えるように傾斜をなだらかにし、道幅を広くしています。少し掘ると岩石がたくさん出てきて、この地が「岩屋野」と名付けられた理由を納得。怪力ユンボのおかげで、大きな石も楽々取り除けます。そして次は田んぼ土手をなだらかにする工事が続きます。広い農地を維持管理しやすくするため、最初が肝心です!



おやつはサツマイモ!

薪ストーブの上、無水鍋で蒸し焼きにしたサツマイモ。冬作業に欠かせない定番おやつです。収穫後2か月間保存して甘くなった「金時」と「紅あずま」。安納芋や紫芋などいろんな品種を栽培してみたけど、我が家の好みはこの二種類。1キロ以上の大きな芋は、蒸して皮をむき、ぶつ切りにしてジッパーに入れます。すぐに押しつぶして薄い板状にしてから冷凍庫へ。解凍してぜんざいに混ぜたり、夏はアイスに乗せたり、楽しみ満載です。



言葉の変化

 「スマホやタブレットにアプリをダウンロード・・」。国営放送テレビで流れているカタカナばかりの日本語。もし50年前に聞いたら、間違いなく誰も理解できないでしょう。今でさえ、ご年配の方など苦労している方は多いのでは。言葉は生き物で時代の中で変化していきます。生活は便利になるけど、それに合わせて新語を覚えるのは大変。そんな世の中で、人は少なく電波事情も悪い山暮らしは、私たちにとって最適なのでした!

 

 

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