しょうご農園

和卵便り 14号

200821

寒さは本番です。この1月は曇りや雨が多くて太陽の出番は少なかったです。ブリッサ鶏舎の秋雛ビヨビヨは、運動場に栽培した菜の花をおいしそうに食べています。小さな鶏冠に色がついてきました。今月中には初卵を産むかもしれません。

一方、また「食の安全」が心配になる事件の発生です。中国で製造された加工品。日本からあまりに遠い場所で作られた食品。安くて、種類が多くて、いつでも食べられて、ほんとに便利。そして、その代償は? 健康な体を維持するには、多少の不便が必要なのかもしれませんね。

ウコンが豊作

1月、和枝が育てたウコンを収穫しました。私たちが栽培しているのは「白ウコン」でご近所の方から株分けしてもらったものです。中が黄色い秋ウコンとは違って肝臓によいクルクミンは含まれていませんが、健胃あるいは血圧低下作用のあるテルペン系精油成分を含んでいるようです。

私たちは粉末にしたものを毎日飲んでいます。コッコたち用には、ウコンを糖蜜に入れて発酵させ、これを餌に混ぜて全体を発酵させます。これでみんなの健康はバッチリです。



冬の緑餌

緑餌の成長が好調で、コッコたちは新鮮な野菜を毎日たらふく食べています。緑餌は卵の味の決定打。発芽してから雨不足で生育が悪く心配していましたが、この冬の緑餌は何とかなりそうです。

去年の9・10月に菜の花を2種類、そしてカブと大根を植えたのですが、大根は全部サルに食べられてしまいました。この地域でどの野菜が栽培できるか、だいぶわかってきたところです。



救え、いじめられっ子を!!

コンスタンサ鶏舎のグループでいじめられっ子を発見。お尻の羽毛が突っつかれて餌もあまり食べていないようです。かわいそうなので空いている育雛舎に別飼いしました。1ヶ月して体重も増え産む卵も立派になってきた頃、群れにかえしました。しかし、体力がついた分だけ他の雌と激しい喧嘩を始め、鶏冠から流血。仕方なくまた別飼いすることに。

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羽近くのコッコが全員で仲良く暮らすのは簡単ではないです。生き物だから必ず強いものと弱いものがいて、順番をつけていく。自然の法則ですね。



製材作業はポコ・ア・ポコ

この冬は製材が大きな仕事です。去年伐採した丸太を簡易製材機「ロゴソール」で製材します。太い丸太になると直径50p。長さ4mだと重さは500`以上で、その移動にはユンボが大活躍です。製材した木材は、今年建設する家の内壁、物置・車庫、ウッドデッキなどに使います。

ロゴソールの精度はあまり高くないですが、移動出来るのが特徴です。木の値段がとにかく安いので、自分で伐採・製材すれば大変お得。でも、そのかわり時間と労力が必要で、製材作業の翌日は体が悲鳴を上げています。ですから、のんびりとポコ・ア・ポコ(スペイン語で少しずつ)。これが大事です。



出来るのか、自然との共存!?

今は猟期です。毎週猟師グループが養鶏場周辺の山に入っていきます。狙いは猪。鹿もいるのですが肉がおいしい猪が人気(?)です。伐採あとの国有林では杉を植林していますが、鹿の食害対策でネットを張っています。そして、サルの群れも餌を求めて毎月やってきます。山間地での野生動物と林業・農業との共存はとても難しいです。誰が悪いのか。やはり人間の責任は大きいですね。

 
 

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