しょうご農園

和卵便り 144号

201812月1

いつのまにか、今年最後のお便りになりました。平成最後の年の暮れ。いつもと同じように、紅葉は土に舞い降ります。コッコは大好きな季節になって元気いっぱい。産卵も好調です。畑では収穫に一喜一憂。サツマイモはモグラに、蕎麦は野バトに、そして大根は猿に、かなり先取りされましたが、私たち二人の胃袋を満たす量を確保できました。自然の恵みに感謝して、長い冬に突入です。


たっぷりと菜の花

生後1か月のピヨは、大きな菜の花の葉っぱを、豪快に食いちぎっています。みじん切りの草より食べ応えがあるのでしょう。初夏に播種した大豆の緑肥効果で、菜の花は大豊作。ピヨとコッコは毎朝たっぷり新鮮緑餌を食べていて、寒さとともに濃厚になっている和卵に、さわやかな菜の花風味が加わってきました。冬からの贈り物を、どうぞ堪能してください!





青い卵の雛誕生

我が家の孵卵器で、先月紹介したアローカナが産む青色の卵と、烏骨鶏の白色の卵から雛が誕生しました。でも、生まれた雛は、まっくろくろが1羽だけ、残りの5羽は白色混じり。黒色のアローカナの雌と黒白混じり色のブラーマの雄が交配したのか、黒色のアローカナの雌と雄が交配したのか、見た目ではわかりません。保温がいらなくなるまでの1か月間、雛を家で大事に育てます。いったいどんな大人に成長するのやら、とても楽しみです!




仲良し

柴犬ロンと気まま猫ガトの、朝の風景。散歩帰りのロンはこぼれた鰹節を食べて満足。和枝を待ちわびていたガトは膝の上で気持ちよく熟睡。以前はロンが近寄って来ると「シャー」と警戒し猫パンチをさく裂したガト。でもだんだん慣れてきて、かなりの至近距離にいます。農園の仲間がみんな仲良くありますように!



ひとりじめ

一人の宴でボジョレーヌーヴォーの栓を抜きました。フランスのワイン農家の情熱を口の中に感じます。つまみは北海道新得町「共働学舎」のナチュラルチーズ、スペインの生ハム、天然酵母のライ麦パン。そしてアルゼンチン伝説的歌手「メルセデス・ソーサ」の唄を聞きながら、程よい酔いに包まれます。これ以上を望めないほどの素朴な調和を、今夜はひとりじめです。



太陽光パネルもゴミになる

 あちこちの空き地、農地、山林に設置されていく太陽光発電。集落入り口の田んぼにも建設中です。原発への依存低減のため、自然エネルギー活用は必要。しかし、台風で飛ばされた太陽光パネルの残骸から、その脆さは暴露されました。さらに、耐用年数を超える20年後からは、大量のパネルが廃棄されます。最終処分の仕組みも技術も整っていない見切り発車。過去の教訓を生かさず過ちを繰り返す。豊かさへの欲は、人を盲目にしてしまいます。

 

 

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