しょうご農園

和卵便り 147号

20193月1

菜の花満開。コッコは連日、甘い香りの菜の花を食べています。皆様、春風味の和卵をどのように食べていますか?たまごかけご飯、半熟卵、ゆで卵、それとも目玉焼き、お味噌汁に入れるのもいいですね。和卵のひとつひとつの違いでコッコの個性や性格を感じ、季節の中でコッコがどんな食事をしているのか、想像していただけるとうれしいです。皆さんの毎日の元気を増やすことが、コッコと私たちの願いです!


烏骨鶏の雛誕生

先週、烏骨鶏の雛が生まれました。道の駅で買った有精卵7個を孵卵器で温め、誕生予定3日前に、抱卵状態の烏骨鶏に抱かせました。初の試みです。そして、4羽の雛が誕生。残り3個は残念ながら無精卵でした。短期間で子供を授かった代打(?)のお母さんは、羽毛の中でピヨを温め、立派に子育てをしています。けなげな母性愛に感動です!





電柵と屋根の修理

鶏舎と運動場を囲う電気柵は猿の侵入防止に重要です。設置から14年。線の劣化でショートが頻発し、電気ショックが弱くなってきたので、新しい線と総入れ替えしました。すると雨漏りで傷んでいる屋根の木材を発見。余っている材料を使って、ついでに修理も無事終了。なかなかの手際よさに自分で関心。百の仕事をこなす百姓になりつつあります。




「国産ごま」への情熱

三股町でごまを有機栽培する下石さん夫妻。ごま消費量の99.9%を輸入に頼る日本の現状を危惧し、獣害のない胡麻栽培で地域農業再生を目指し、10年前に脱サラして就農しました。現在「みまたんごま」を加工製造・販売中。あふれる情熱でみんなを元気にしています。そんな下石さんとご縁をいただき、すぐに意気投合しました。そして、ごまの規格外品を鶏のエサに利用することを開始。姉さん鶏に与えると大好評で夢中で食べます。ごまによるコッコの若返りと、和卵の活力向上を期待しています!(しも農園 http://shimonouen.com/



和卵を離乳食に

青年海外協力隊OGのさつきちゃんが、生後10か月のエドちゃんと来園し、離乳食として、和卵を選んでくれました。人生で最初に食べる卵が和卵とは、うれしいですね。エドちゃんの体の一部になるのですから。その夜、エドちゃんはゆで卵を喜んで食べ、アレルギー反応も無いと、さつきちゃんから連絡を受けました。命のつながりで広がる輪。命の輪に、和卵が参加しているのです。生産者として、誇りと責任を再認識しています。



人手不足と技術進歩

 鶏肉販売で4年間お世話になった、小さな食鳥加工場が営業停止になりました。原因は従業員の高齢化と人手不足。大規模な加工場では作業が機械化され、鶏を解体できる職人は少なくなっています。技術進歩で効率は良くなる反面、経験で生まれ伝授されてきた「技」は失われつつあります。いろんな業種でも同じ流れでしょう。これは進化なのか退化なのか。我が家は皮肉な課題に直面しています。

 

 

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