しょうご農園

和卵便り 149号

令和元年初日(5月1日)

大型連休、皆さんはどのようにお過ごしですか?新しい時代「令和」の始まりで、いいことありそうな予感。423日に到着した春雛はとても元気で、可愛いピヨの成長ぶりに癒されています。先日、大きな青大将が、育雛舎の隣の烏骨鶏小屋で卵を食べているのを発見。一つくらいの卵ならいいけどピヨは食べないでと、蛇にお願い中です。そして、多彩な緑の豊かさにみとれながら、野菜の植え付けの季節。農園は連休以上に楽しい毎日です。


我が家の親子丼

和枝が親子丼を作ってくれました。新玉ねぎをたっぷり使い、和卵、コッコのモモ肉とお米。調味料以外はすべて自給食材。これ以上の贅沢はありません。百姓になってよかったと、心底感じるひと時。小さめに切ったモモ肉の歯ごたえは抜群で、噛むほどにあふれるおいしさ。ゆっくり噛むことが楽しくて、無言で幸せを噛み締めます。間違いなく、一等賞の親子丼でした!




スコップ仕事

稲作準備で苗床作り。床を高くするため、スコップで周りの土を上げました。こればかりは機械を利用できず、自分の身体が頼り。無理せず急がず淡々と、腰が痛くなって汗が噴き出したら一休み。背骨を伸ばし、空を見上げて思い出すのは、途上国の仕事で雇用していた労働者。貧しい彼らは毎日、一日中、一年中、何年も同じような仕事を続けていました。いまさらながらわかる彼らの苦労。社会を支える不平等に生きる彼らに、良き日の来ることを祈ります。




鳩被害を克服

白もちトウモロコシの種をまきました。例年、つがいの野鳩に種を食べられてしまうので、防鳥ネットで畑をすっぽり保護しました。中古ネットをくれた照夫さんに感謝。大きなネットの設置は大変でしたが、効果てきめん。春のご馳走を前にして、鳩は悔しくてきっとこう言ったはず。「今年は様子が違う!」 白もちトウモロコシはきれいに発芽して成長中。これから草取りに害虫トラップの用意と、収穫まで気は抜けません!



時代を振り返る

 平成を迎えた31年前、私は中米コスタリカの山村にいました。昭和末期に日本を離れ、青年海外協力隊の任期1年目。異文化にもまれ、がむしゃらに運命に立ち向かっていた頃で、日本の年号が変わることに、さほど興味はありませんでした。

その3年後、帰国途中にイースター島で和枝に出会い結婚。それから二人で、コスタリカで4年、ドミニカ共和国で5年、そしてエルサルバドルで2年、遠い国のいろんな町で生活してきました。

そして、平成17年、夢の農業を始めるためこの地に移住。苦労以上の喜びを感じ、たくさんの人のやさしさに支えられ、大きな事故や病気もなく、ささやかながら豊かな暮らしを作り上げました。

振り返れば、私たちに厳しく優しかった平成でした。そして、これから。大きく足早に変化する時代でも、変わらない気持ちを貫いて、小さな足跡を残していきたいです。

 

 

@2007 Shogo Sasaki All right reserved