時代を振り返る
平成を迎えた31年前、私は中米コスタリカの山村にいました。昭和末期に日本を離れ、青年海外協力隊の任期1年目。異文化にもまれ、がむしゃらに運命に立ち向かっていた頃で、日本の年号が変わることに、さほど興味はありませんでした。
その3年後、帰国途中にイースター島で和枝に出会い結婚。それから二人で、コスタリカで4年、ドミニカ共和国で5年、そしてエルサルバドルで2年、遠い国のいろんな町で生活してきました。
そして、平成17年、夢の農業を始めるためこの地に移住。苦労以上の喜びを感じ、たくさんの人のやさしさに支えられ、大きな事故や病気もなく、ささやかながら豊かな暮らしを作り上げました。
振り返れば、私たちに厳しく優しかった平成でした。そして、これから。大きく足早に変化する時代でも、変わらない気持ちを貫いて、小さな足跡を残していきたいです。
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