しょうご農園

和卵便り 30号

20096月1

こちら宮崎は雨が少ない5月でしたが、先週から急に天候が変わり雨模様の日が多くなりました。集落で始まった田植えには朗報です。今年も養鶏場を流れる有水川に蛍が現れました。手のひらにとまった蛍をじっくり見ると、黄緑色の光でした。この光は熱を発しないのですが、なぜか手のひらが暖かく感じられます。成虫は1週間の命。何も食べずに雌と出会うため必死に光を灯します。げにも、あつい一生です。

さらわれたピヨ!

ピヨ達は元気に動き回っています。511日、生後21日目、小屋から小さな運動場に出しました。初めての世界で大喜び。野草をついばみ、虫を追いかけ、そして柔らかな土で砂浴びをはじめました。ところがその翌日の午後、運動場に血の付いた羽が散乱しているのを発見。運動場には釣り糸を張っていたのですが、その隙間からカラスかトンビが浸入したようです。数を確認すると3羽減っていました。大至急、運動場に防鳥ネットを設置。私たちの油断でかわいそうなことをしました。ピヨ、ごめんね。


就巣鶏が多発!

今年も就巣鶏が出てきました。例年より数が多いようで、現在は12羽。産卵箱で羽毛を膨らませているコッコを見つけると、今は空き家のブリッサ鶏舎に移します。そこの産卵箱は板でふたをしているので中に入れません。仕方なく餌を食べ始め、外でも草をたっぷり食べると卵を抱くことを忘れ、数日から1週間で卵を産み始めます。就巣は大切な本能ですが、人間の都合でなくしてしまいました。嫌がる就巣コッコを抱きかかえて移動させるのは、胸の痛む仕事です。


かわいいお客様!

ゴールデンウィーク、里帰りや旅行を楽しまれた方も多かったと思います。農園でもお客様を迎えました。関西から宮崎のおじいちゃん・おばあちゃんの家に遊びに来たK君。最初は恐々とピヨにエサをあげ、なれてくるとコッコを抱き上げては大満足。5歳のきれいな心に少しでも感動が刻まれたらうれしいですね。毎日何気なく食べている卵が産まれる「神秘」。いつかはそんなことも考えてくれることを願っています。


家作り、その16 〜物置の断熱材と棚〜

家の東側につくった物置は、穀類を保存するため、ネズミが侵入できないようにしっかり作ってあります。そのため風通しが悪くて晴天の日は室温が上がります。そこで屋根と壁に断熱材を入れました。断熱材は一番安いグラスウール。内壁には使用済みの養生板を再利用。これでかなり涼しくなりました。そして、杉板で大きな棚を作りました。これで収納スペースはたっぷりできました。棚はまだがらがらですが、これからどんどん物が増えていくと思います。


くずれた黄身??

最近、和卵を割ってみると黄身が崩れることがありました。殻は硬く色も良く、見た目は普通の卵です。調べてみたところ、暑い季節に鶏がたくさん水を飲み、黄身の水分が多くなってしまうことが、原因のひとつのようです。白身がしっかりしていれば生食にも問題はないようですが、卵を割ったときは驚いてしまいますね。

黄身が崩れた卵を見つけたお客様、遠慮なしにご連絡ください。次回の配達でその分の卵を追加いたします。そのほか、気がついたことがありましたら、何でもお気軽にご連絡ください。よろしくお願いいたします。

 
 

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