しょうご農園

和卵便り 33号

20099月1

こちらは厳しい残暑です。でも、朝夕は涼しくなり、季節が寒さに向かって折り返しました。この時期のコッコの朝ごはんは6時ですが、最近は日の出が遅くなりました。ひんやりとした空気は最高のご馳走です。産卵が減っていたコッコたちが少し回復してきました。夏でも羽毛コートを着ているコッコたち。1年で一番つらい季節を乗り越えたようです。

早熟コッコの初卵!

ブリッサ鶏舎の早熟コッコが初卵を産みました。とりわけ顔が赤い美人コッコ。生後125日で例年より2週間も早い産卵です。雛を生産する企業が育種技術で初産短縮を行っている成果でしょうか。

私たち自然養鶏家としては、無理に早熟させず、出来るだけ自然に近い状態で、成長期をゆっくり健康に育てたいのですが・・・ 雛を購入している現状ではしかたがないですね。いつかは自分たちで卵から雛をかえしてオリジナルの品種を作り、この課題に挑戦してみたいものです。


コッコの食事改善!

コッコの餌は、国産材料による自家配合。愛情たっぷりの家庭料理、といった感じです。コッコの保護者である私たちの大切な仕事だから、改善努力は欠かせません。

最近工夫しているのは、産卵に必要な動物性タンパク質、「くずイリコ・ちりめんじゃこ」の使い方です。これまでは他の材料と混合して2週間発酵させていました。でも、こうすると小さなイリコが粉々になって、どこにあるのかわからなくなります。そこで、イリコだけは発酵させずにそのままあげることにしました。すると、コッコたちは大喜び。一番初めにイリコを平らげます。これでコッコがもっと健康になると願います。


金網柵の撤去!

ブリッサ鶏舎の運動場の一部を仕切っていた柵を撤去しました。畑としてもっと広く活用するためです。3年半前に苦労してつくった頑丈な金網の柵。野犬や猪が侵入できないよう、地面に50センチも埋めてあります。設置したときはユンボで溝を掘りましたが、今はユンボが中に入れません。仕方なくスコップでの手作業。厳しい残暑で汗が噴出します。久しぶりの重労働。ユンボのありがたさを実感しました。


家作り、その18 〜車庫の建設3〜

先月の足の怪我を、皆様からご心配していただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、とても早く治りました。
そして、ついに車庫が完成しました。工事はとても順調に進み、最大難所の7.5メーターの梁は、ユンボで吊り下げ、和枝の協力で見事にホゾがはまりました。加工のミスもなく、ぴったり組み立てられ、最高に満足です。今は2台の軽自動車が屋根の下に駐車して、これでフロントガラスに付く朝露や冬の霜の心配もなくなります。ゆっくりですが、また一歩前進です。


携帯電話

総務省の調査によると、20093月、携帯電話の普及率は84.1%。20年前はわずかに0.2%だったので、驚異的な速さの社会変化です。恐るべき現代文明。現在は「ほとんどすべて」の人が持っている携帯電話を、私たちは持っていません。その理由は、養鶏場に電波が届かないから。あれば便利、でもなければ無いで、どうにかなるものですね。この不便さのおかげで、とても身軽でいられます。ありがたいことです。

 
 

@2007 Shogo Sasaki All right reserved