しょうご農園

和卵便り 35号

200911月1

秋が深まり、朝夕は寒くなってきました。日の出も遅くなり、コッコの朝食は現在730分です。厳しい夏を乗り越えたコッコはだんだん調子が良くなりました。春に来たピヨたちも立派な大人に成長し、産卵率は60%を超えました。皆様にお届けする和卵の大きさの違いは、コッコたちの年齢の違いです。深みが増す18ヶ月、伸び盛りの12ヶ月、そして若葉のような6ヶ月のコッコの卵。和卵を食べるとき、どんなコッコが産んだか想像してみてくださいね。

秋雛到着!

1023日、初生雛「もみじ」が福岡から到着しました。メスが105羽、オスが7羽。ピヨたちを迎える準備は万全。米糠と糖蜜を混ぜて作った発酵床の温度は65度。さらに育雛箱の天井につけるヒヨコ電球で、初日は室温35度を確保します。育雛舎についたら、まずはヒヨコの数を確認しながら1羽ずつ給水器に嘴をつけて、水の場所を教えてあげます。ヒヨコの体内には卵からの栄養があり、生後2日は何も食べなくても平気ですが、水がないと危険です。あとは砕米と麦に小石、刻んだニラとゆで卵の黄身を与えて最初の1週間が勝負。強い消化器官を作り、免疫力を高めます。病気に負けないコッコに成長するための、大事な一歩です。


緑餌畑を鹿から守れ!!

9月に播種した緑餌(菜の花、飼料カブ、白菜など)は、雨不足のため発芽が悪く、畑の半分くらいに種を2回蒔きなおしました。これに加えて、今年もやってきた鹿。緑餌畑は鹿の散歩コース。やっと芽が出た菜の花を踏みつけます。しかたがないので、畑の1辺にネットを張りました。でもこれでは不十分で鹿の足跡だらけ。やはり畑全部をネットか電気柵で囲う必要がありそうです。冬用緑餌の確保は毎年の大仕事です。でも、コッコの健康と美味しい卵には緑餌が不可欠。鹿に負けずに、がんばります。


シイタケ原木をサクラから守れ!?

ブリッサ鶏舎の北側においてある30本のシイタケ原木。もう3年目になりますが、今年もシイタケが出てきました。焼いても味噌汁に入れても、生シイタケはうまいですね。これまでは原木に遮光ネットを直接かぶせていたので、時々気がつかず、シイタケが大きくなりすぎて無駄にすることがありました。そこで廃材を利用して骨組みを作り屋根に遮光ネットをのせました。さらに、農園の看板娘のヤギ「サクラ」から守るために壁を作りました。これでシイタケは安全、収穫も楽になりました。


冬支度、煙突掃除!

今年も11月。すぐそこまで来ている冬に備えての冬支度、薪ストーブの煙突掃除をしました。初めてなので、蒔ストーブを購入した山崎金物店の山崎さん親子に作業をお願いしました。煙突をはずすと予想以上の煤がたまっていました。先の冬、ストーブの焚き付けで杉の薪を使ったこと、そして空気調整が悪く不完全燃焼したことが原因でしょう。薪ストーブの扱いは奥が深く、それがまた面白いところです。これで改善点はわかりました。この冬はさらにきれいな炎と暖かさを期待できます。寒さは大の苦手ですが、冬が待ち遠しい毎日です。


水は命                              

こちら宮崎では10月も少雨。台風20号の接近でようやくまとまった雨が降り、おかげでやっと作物が元気になりました。しかし一方で、各地で多大な台風被害がありました。災害は脅威ですが、台風が持ってくる雨は貴重なものです。生き物にとって水は命。そして、生活がいくら便利になっても自然の中。いつも緊張感に満ちています。

 
セイタカアワダチソウ
 

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