しょうご農園

和卵便り 38号

20102月1


毎日だんだんと昼の時間が長くなり、日の入りは冬至から30分くらい遅くなっています。すべての生物は日長変化を感じて独特の反応をしますが、コッコの場合、食欲が出て産卵率が向上し絶好調です。元気一杯のコッコを見ていると私たちも陽気になります。まだまだ長い冬ですが、しっかりと健康管理をしてがんばりましょう。

防寒対策!!

1月は寒い日が多かったですね。日の出にあわせたコッコへのえさやりは朝715分。最低気温マイナス3度の中、きつい作業です。手袋と靴下は2枚重ねですが、指先は冷え切って感覚がなくなります。扁桃腺が弱いので冷たい空気で咽喉を痛めてしまいます。身の安全のため(?)、朝の作業には十分な防寒装備が必要で、まるで冬山登山のような格好をしています。凍った地面の上を素足で走り回るコッコが笑っているようです!!


くず小麦を確保!

餌の材料で一番大量に使うのが穀類。300羽を飼育する私たちの養鶏場では、年間約6トンの穀類が必要です。国産の餌用穀類を見つけるのは個人では難しく、都城市の商事会社にお世話になっています。今年は佐賀県産のくず小麦とくず大麦を計4トン確保出来ました。これに地元のくず米を組み合わせて餌を配合します。安全な国産材料をさがすのは毎年の大仕事。でも美味しい和卵には欠かせない大切な餌つくり。地域の皆様のご好意でどうにか成り立っています。ありがとうございます。


冬の楽しみ!?

寒くてつらい冬ですが、我が家では薪ストーブのおかげで楽しみができました。それは薪ストーブで焼く「ピザ」。夏場に収穫し冷凍保存したトマトやピーマン、取れたてのシイタケ、そして和卵のゆで卵などをのせて、熾火状態のストーブの中で焼きます。焼き時間は約2分。あっという間にチーズが溶けて生地が膨らんで出来上がり。やけどに注意して取り出し、熱々を食べると、これがうまい!! ささやかな、そして贅沢な冬のご馳走です。


くつろぐレイク!

私の飲み友達の晃君が、昨年12月に新しい仲間を迎えました。九州ではじめての介助犬「レイク」です。新年会で自宅にそろって遊びに来てくれた時、暖かい居間を気に入ったようで、薪ストーブの前で横になり眠っていました。日ごろの仕事の緊張から解放され、どんな楽しい夢を見ているのでしょうか。古くから人間の友人であった犬。さまざまな働きをして、愛らしい表情で癒してくれる、本当に大切な存在です。


ハイチ地震

カリブ海のハイチで112日に発生した大地震。死者は17万人に達し、国際社会からの協力で救援が続いていますが、いまだに多数の住民が厳しい環境におかれています。フランスの植民地であったハイチは、1804年にアフリカから連れてこられた奴隷による革命で独立した国です。しかし歴史の不幸の影響で、これまでずっと社会不安に苦しみ、人々の貧しさは想像を超えています。そんな運の悪いハイチが受けた自然災害。まさに「泣きっ面に蜂」。私たちはハイチの隣国ドミニカ共和国で5年間過ごしました。10年前に見た、ハイチ国境の風景。ゴミで汚れた小川を境に二つのかけ離れた世界が存在する、人間が作り出した矛盾。それを「格差」というのでしょう。豊過ぎる日本に生まれた私たちは、遠い友人の苦難から何を学べばいいのでしょうか・・・

 

 

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