しょうご農園

和卵便り 42号

20106月1

すべてが活気づき、すべてが膨らんでいくような、勢いのある季節です。農園では野菜などの種まき、定植が進んでにぎやかです。そして、草刈で忙しくなってきました。日が長いので、作業を無理しがちです。そんなとき、雨の日はありがたいです。身体も心もゆっくり休養できます。自然のリズムに合わせて生活するのが理想ですね。

就巣鶏!

6月になると、この季節の風物詩、おなじみの就巣鶏の登場です。卵を孵化させる大切な本能を強く持っている、いじらしいコッコです。現在は10羽の就巣鶏を、空き家の育雛舎に隔離しています。私たちの都合から、巣箱の無い場所で、就巣本能を忘れさせるためです。自然養鶏とは言え、人工的な飼育の部分です。私たちの生活のため、少しだけ我慢して頂戴!!



小麦がサルに食害!

お世話になっている先輩農家のYさんの畑で、餌用の小麦を栽培して頂いています。1月に種まきし、ようやく5月中旬に収穫間近、と思いきや、サルが来て麦を食べ始めました。仕方なく、まだ青い小麦を刈り取りしました。その後畑で小麦を乾燥していますが、そこにもサルが食事に来て、立派な糞をして帰ります。国産材料の餌にこだわっていますが、将来的に穀類の確保が不安なため、飼料用穀類の自給に挑戦。しかし、獣害が最大の問題です。


お米作り 〜その3〜

柵つくり

 水田の周囲に金網の柵を作っています。こんな田んぼは、日本中でも珍しいのでは! 集落の皆さんは、「よくやるね・・」、とあきれています。でも、鹿、猪、そして猿、これら野生動物の生息域内で農業をするには、中途半端な対策は危険です。小さな農地で安心して栽培できるように、最初に完全な準備をしています。

苗つくり

 稲の苗をつくっています。「苗半作」といわれるほど苗つくりは重要。私は参考書を見ながらの初体験です。種籾を塩水で選別し食酢で消毒。川の水に入れて芽だし。山土、クン炭、発酵鶏糞を混ぜて培土つくり。58日に手作業で種まき。現在はプール育苗で順調に成長中です。そして、太い丈夫な苗になるよう、毎朝角材を苗の上に滑らせています。田植えは6月下旬の予定。どんな稲に育つか楽しみです。

登記完了

 先日、水田の所有権移転登記を無事完了しました。入植5年目でやっと農地を取得し、晴れて「農家」になりました。最高にうれしいです。それにしても農地取得は面倒です。農業人口の減少が問題とされている一方、農地法による厳しい制約が、新たな農家を育てる障害になっています。どうにかならないものでしょうか・・・





口蹄疫

宮崎県での口蹄疫発生と感染の拡大。私たちも畜産農家として、事態を深刻に感じています。鶏への感染はありませんが、農園の看板娘、ヤギのサクラが心配です。家畜とはいえ、日々を共にしている「家族」です。感染地帯の畜産農家の悲痛を察します。ただただ、早期の解決を願うばかりです。 

 

 

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