しょうご農園

和卵便り 46号

201010月1

集落は、いつもより早い稲刈りでにぎわっています。今年は台風接近も無く天候に恵まれたので、実りが好調です。また、サツマイモ、サトイモ、落花生などの収穫、レタスなどの種まきと、楽しい作業が続きます。急に涼しくなった今日この頃。長く厳しかった夏のあとだけに、なんだかほっとします。心なしか、コッコたちの顔色も変わってきたようですよ!

ピヨは少年期へ!

ピヨたちは一番危険な時期を乗り越えて、すこぶる元気です。前回と前々回の育雛では、生後50日から60日の間に、圧死事故で数羽死んでしまいました。今回は40日を過ぎたあたりから、100羽を5つのグループに分けて、地面に集まって寝ても下敷きで押しつぶされないようにしました。さらに、夜間は6ワットの電球を6個つけて、止まり木で寝るように誘導しました。その甲斐あって、今はほとんどのピヨが高さ2メートルの止まり木で寝ています。こうなればもう安心。よく食べて運動し、ぐっすり寝る。健康なコッコに成長することは間違いなしです!!


サクラ、復活!

口蹄疫感染防止のため3ヶ月以上も柵の中にいたサクラを、やっと外に出しました。狭い柵の中にいたストレスから3箇所も脱毛していましたが、今は自由に走り回って毛も生えてきました。あんまりの大喜びで飛び回り、心配になるくらいです。そして、食欲の秋。野草をうまそうにたっぷりと食べています。これまで運動不足で太り気味でしたが、これからも痩せそうにはありません。農園の看板娘は、スタイルよりも健康美ですね!


菜の花の播種!

コッコたちの冬用の緑餌、菜の花を播種しました。今回新たにお借りした畑はたっぷりと3反(3000平方メートル)。コッコの鶏糞をたっぷり投入し、程よく雨も降り、発芽は順調です。そして、毎年悩まされている鹿による食害の対策として、電気柵を設置しました。電気柵の購入は行政からの補助を受けることが出来たので、かなり負担は減りました。とはいえ、4万円の出費は本来不必要なもの。鹿が暮らせる豊かな山を、いつかは私たちの手で作ってあげたいものです。それまでは電気柵が活躍です!


お米作り 〜その7〜

 食用米ヒノヒカリの稲刈りをしました。種まきから5ヶ月。初めての米作りの、記念すべき収穫です。中古で買った稲刈り機(バインダー)で、あっという間に刈り取りが終了。パイプで自作した脚と、ご近所さんに切らせていただいた竹で骨組みを組んで、刈った稲を掛けていきました。機械で急速に乾燥せずに、太陽と風で自然乾燥すると、お米が無理なく熟成します。手間がかかる掛け干し作業で、お米がさらに美味しくなります。山口県から来ている和枝のお父さん、そしてご近所さんに加勢していただき、楽しい稲刈り作業となりました。2週間ほど乾燥してから脱穀すれば、新米の出来上り。炊き立ての新米に「和卵」の卵かけご飯。美味いだろうなぁ〜!


「わら一本の革命」

 自然農法の創設者、福岡正信さんの著書「わら一本の革命」を読みした。便利さと成長を追求する社会に対して、農業を通した改善策を実証した偉人です。半人前の百姓にとって貴重な教えであり、身の引き締まる刺激です。「わが道は正しい」と、背中を押してくれる本でした。大いなる故人に合掌です。

 

 

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