しょうご農園

和卵便り 48号

201012月1

今年最後の月になり、我が家では薪ストーブが優しく燃えています。ストーブの上では大好物の煮豆をつくり、ストーブの中では熾火でサツマイモを焼きます。一年で一番日の入りが早いこの時期に、夜の楽しみが増えました。この静かな平和を、ありがたく、頂いています。そして、2010年も皆様に支えられて無事に過ごすことができました。心から感謝しています。ありがとうございました。

稲藁の床は快適!

ブリッサ鶏舎の床に、稲藁をカットして入れました。食用米を栽培した田んぼから取れた藁です。和枝のお父さんが2日かけて作業してくれました。これまでは落葉や籾殻を利用していたのですが、床材料を自給できるとうれしくなります。コッコたちも気に入ったようで、足で掘り返してはついばんでいます。半年もすれば藁はコッコの糞と混ざって分解し、最高の肥料に生まれ変わります。そして、その肥料で来年又美味しいお米をつくります。だんだん、農園の中のつながり強くなってきました!



シイタケが大発生!

11月の雨のおかげで、シイタケが大発生しました。2年前に種菌をコマ打ちしたホダ木50本を、家の裏に簡単な遮光を作り並べています。西日が当たり乾燥していたので、これほど収穫できるとは思いませんでした。今年は各地でマツタケも豊作のようで、キノコにはよい年だったようです。取れたシイタケはいろんな料理で楽しみ、天日で干して1年分の保存食になります。我が家のささやかな贅沢です!!



製材は秋の仕事!

1月に伐採して葉枯らし(切ってそのまま置いて乾燥させる)しておいたヒノキ8本と杉2本を製材しています。養鶏場の川向こうに5反の林を所有していて、そこには前の地主さんが植えた杉とヒノキがあります。樹齢50年くらいでしょうか。間伐などの管理が必要ですが手が回りません。無理ない作業として、冬に10本程度伐採して、秋に製材することにしました。簡易製材機とユンボが活躍です。製材した木材で弱いコッコの避難小屋を建設する予定です。木への敬意をこめて、全部無駄なく活用します。


お米作り 〜その9〜

今年購入した田んぼに栽培した飼料用米モミロマンを収穫しています。この品種は晩成型で収穫がとても遅い時期になります。裏作で小麦を栽培したいので、まだ茎が青い稲を1120日に刈りました。えさ用なので地面において乾燥させているのですが、予想外の雨ですっかり濡れてしまいました。結局、稲をひっくり返す作業が増えててんてこ舞いです。そして、明日からはまた雨模様・・・ 苦い経験になりました!!


TPPってなに?

 最近よく耳にする「TPP」。難しそうな話ですが、どうやら私たちにとって重要な問題になりそうです。TPPは太平洋周辺地域の国々が参加して自由貿易圏を作ろうという構想です。日本が参加すると製造業に有利ですが農業には不利になり、食糧自給率は40%から14%まで低下すると農水省は発表しています。もし参加しないと失業者が急増して経済が悪化するとの意見もあります。とにかく、私たちの生活と日本の農業が大きく変わる可能性が出てきました。経済発展か食の自立か、難しい選択です。すべての人が「食」の責任を感じるようになることを祈ります。

 

 

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