しょうご農園

和卵便り 50号

20112月1

新燃岳の噴火で、多数の皆様にご心配していただき、まことにありがとうございます。幸いにも風向きの関係で、集落には火山灰が降っておらず被害はありません。噴火の振動にも、コッコたちはおびえることなく元気にしています。

それにしても、この冬の寒さは厳しく、ほとんどの朝で氷点下。117日には午前9時でマイナス6度。コッコや愛犬の給水器には厚い氷が張っています。かじかむ指先は痛く、暖めながらの作業ですが、コッコたちはとても元気。ほんとうにたくましいです。日本海側では各地で記録的な大雪。むかしの北海道生活を思い出します。美しさと怖さの2つの顔をもつ雪。被害を受けている皆様に、心からお見舞いを申し上げます。


ついに初卵!!

15日、まちにまった初卵をようやく産んでくれました。生後163日目。いつもより1ヶ月も遅く大人になった若いコッコたちは、ゆっくり成長したので身体がガッチリして、とても健康です。最近話題のアメリカ映画「フード・インク」の予告編で、人工的に早く太らされたブロイラーが歩くことさえ出来ない映像を見ました。安くて便利な食文化が生み出した悲劇です。同じ鶏でも我が家のコッコは幸運ですね!


落葉のじゅうたん!

農場までの坂道に積もった落葉の回収は冬の定番作業です。人力も借りずに毎年大量の恵みを提供してくれる山の樹木には感服します。落葉回収は坂道の掃除と鶏舎の床材になるので一石二鳥。そして、自然のじゅうたんにコッコたちも大喜び。きそって落葉を蹴散らしてついばみ、数日すると落葉は粉々になっています。落葉はコッコの貴重な栄養源でもあるのです。


お客様〜その1

新年早々、うれしいお客様です。エルサルバドル在住中の同僚だった新地さんが、奥さんと3ヶ月の赤ちゃんを連れて遊びに来ました。10数年前に新地さんがコロンビアで青年海外協力隊として活動中に知り合った奥さんは来日4年目。もうかなり日本語を話せます。かわいい赤ちゃんを授かりさらに魅力的になったようです。お幸せに!


お客様〜その2

もう一組はたくましい女性のお客様。モンゴルで協力隊員だった美津子さんと紗知さん。自転車で新潟から沖縄までをめぐり、現地経験の出前講座をしています。9月にスタートしてゴールの新潟は3月の予定。隊員OB会や友人を訪ねて旅をしていて、道中で農園に寄ってくれました。自慢の和卵のゆで卵をご馳走して、初卵をお土産に。自転車の速さも向上したのでは!
(ブログhttp://ameblo.jp/michimichi512/


鳥インフルエンザ発生で思うこと

 鳥インフルエンザが各地で発生しています。宮崎県2例目の発生地は県内最大規模の養鶏団地。立派な鶏舎には窓が無く、野鳥の侵入は不可能で、指導とおりの万全な設備です。「この施設でどうして感染したのか素人目にはわからない」と新県知事がニュースで言っていました。まったく同感です。でも大事なことを忘れています。その鶏舎には生物の健康維持に必須な、新鮮な空気と日光は入りません。そんな環境で、経費削減と効率優先のために、機械化で密集飼育し薬剤を多用しています。大量の弱った鶏と閉鎖空間は、ウイルスが変異して増殖するのに最適なのではないでしょうか。この機会に、畜産業界の一般的な現状について、生産者だけでなく消費者の皆さんにも、真剣に考えてほしいです。
 

 

@2007 Shogo Sasaki All right reserved