和卵便り 56号
2011年8月1日
厳しい暑さの中、皆様いかがお過ごしですか?「無理をしない」、まさに「言うは易く行うは難し」ですね。自分の身体の声に、注意深く耳を傾けて、くれぐれもご自愛ください。
田んぼではオタマジャクシがカエルになり、稲の葉には羽化したヤゴの抜け殻、そして空には赤トンボ。まさに生き物であふれています。いろんな種類の生き物が同じ場所に生活できれば、厄介な害虫の被害も小さいのです。田んぼで感じる、「多様性」と「共存」の大切さ。人間社会にもあてはまるのでは!!
いじめられコッコとサクラ!
マムシを生け捕り!
7月の朝、コッコに餌をやっていると小屋の隅に小さな蛇がとぐろを巻いています。よく見ると、なんとマムシでした。卵を食べに来たのでしょうか。コッコたちは気にもせず朝食に夢中です。棒を使いバケツに入れて生け捕りにし、空き瓶に移して観察することに。マムシは危険な毒蛇。農園周辺に生息しており、これまで数回見たことはありました。他の蛇と違って人を見ても逃げず、小型で三角の頭が特徴です。このマムシで、マムシ酒をつくります。完成はなんと5年後です!!
米つくり 〜その4〜
蟻の夏!?
5月に伐採した10本の落葉樹を薪用に整理しました。新しく入手した田んぼの横にあった木を、サルが枝から電気柵を越えて侵入しないように、ばっさりと切りました。柿、山桜、クヌギ、樫など、薪にはもったいないですが、作物を獣から守るため仕方ありません。大木をユンボで持ち上げて移動させ、チェーンソーで切断後、すぐに薪割り。木は乾燥すると硬くなり斧で割りにくくなるので、急ぎの仕事です。うだるような暑さの中、冬の薪をせっせと用意する、まるで蟻のようですね!!
故郷から追い出される気持ち
生まれ育った土地を、何の非も無いのに出て行かねばならず、いつ帰れるかもわからないとしたら・・・ どれほどつらいことでしょう。想像を絶します。この世の理不尽は多々ありますが、この原発事故による惨事は最たるものです。私はただ、お気の毒にと思うことしか出来ません。快適で、もろく危うい日々の生活に不安と感謝を感じながら・・・