しょうご農園

和卵便り 57号

20119月1


夜、涼しい音が響く季節になりました。虫たちが奏でる音楽に身も心も癒されます。秋の気配は深まり、山あいを染める朝焼けの目覚めも遅くなってきました。ほっとする時が増えている今日この頃です。

8月の猛暑のせいでしょうか、それとも何かの落ち度でしょうか、これまでに無いほどコッコたちの産卵が減りました。お客様には大変ご迷惑をおかけしました。おかげさまでようやく回復し、今は立派な卵を産んでいます。彼女たちと会話できたら、もっと上手に世話を出来るのですが。まだまだ、修行が足りません!!


ピヨの体重差!?

パスクア育雛舎のピヨたちは生後3ヶ月。元気に成長し、夜は全員止り木で寝るようになりました。一番怖い圧死事故はもう大丈夫です。でも、いつもより大きさにばらつきがあるようです。大きいピヨと小さいピヨの体重差は2倍近くあり、同じ年には見えません。餌の好みでたんぱく質の少ない緑餌ばかり食べたか、それとも、あまりに動きが活発でカロリーを消耗したのでしょうか。快適な環境では、個性の違いが大きく出るのでしょう。小さくても元気であれば、万々歳です!!


水田造成!

8月の主な仕事は土木作業でした。百の仕事をこなす「百姓」を目指しながら楽しんでいます。場所は新しく購入した田んぼです。山際の4枚の小さな田を、2枚の大きな田んぼにまとめています。今回もユンボが大活躍!でも先日、腕部分にオイル漏れが発生しました。旧式ユンボですからメンテナンスには気を付けていますが、消耗部品は順番に交換が必要です。それにしても、高い修理費には頭が痛いです。この水田の造成は9月も続きます!!


菜の花畑の準備!

6月に苦労して草を刈った畑で、菜の花栽培の準備をしています。まずは約1反の畑に軽トラ3台分の鶏糞をスコップでばら撒きます。コッコの鶏糞は臭くないので作業は楽ですが、ホコリにはまいります。その後、すぐにトラクターで耕運。中古で買った18馬力の旧式トラクターが活躍しています。9月中旬には種をまき、11月から冬の新鮮な緑餌をたっぷり収穫できます。コッコたちのご馳走、そして和卵の味の決め手です!!



米つくり 〜その5〜

8月中旬に食用と飼料用の稲の穂が出始め、小さな花が咲きました。少しだけ植えたもち米は成長がゆっくりで、出穂はまだ先のようです。これまで順調に成長していますが、ここ数日の晴天で沢の水が減ってきて、新しい田んぼに水が入りません。稲の実が膨らむこの時期は、特に水が必要です。しかたなく、エンジンポンプでため池から水を注入しています。ようやく手に入れた自分たちの田んぼですが、水の安定確保が大きな課題です!!



獣害対策の難しさ

 先日、猿対策の講演に行きました。とても勉強になったのですが、最後には気持ちが暗くなりました。農業への獣害がここまで増えたのは、「人間が獣を餌付けした」ことが原因で、その解決には集落から獣の餌をなくすことが必要です。そのためには、一人だけの行動は無意味で、集落の「みんな」の参加がかかせません。しかし高齢でサルを追い払えない住民が増える集落では難しい話です。獣と人間の真剣勝負、どうしたらよいのでしょう!!

 

 

@2007 Shogo Sasaki All right reserved