しょうご農園

和卵便り 58号

201110月1

初めて植えた蕎麦に花が咲きました。とても小さい花ですが芯の強さを感じます。朝の冷え込み、作業着の衣替え、薪ストーブの煙突掃除、冬野菜の種まき、栗拾い、サトイモの収穫、そして稲刈り準備。秋の深まりは楽しくもあり忙しくもあり。有水川の底にあった堆積物は、台風による濁流で消えてしまいました。はるか太平洋の栄養となったことでしょう。自然ではすべてがめぐりめぐって変化していく。私たちの命を支える聖なる流れです。


コッコの絵!

画家小林達史さんにお願いしていたコッコの絵が完成しました。以前から鶏の絵がほしかったのです。今年4月、都城在住の小林雅子さんの絵画展で彼に出会いました。お二人は親子です。達史さんは養鶏場に来てコッコたちに直接触れてから、絵を描いてくれました。そして3ヵ月後、素晴らしい絵が出来上がりました。雄の逞しさと雌の柔らかさ。しっとり幸せな鶏。居間を飾る絵に疲れが癒される毎日です。

(この絵は達史さんのHPに掲載されていますので、どうぞご覧になってください。http://kobayashitatsufumi.com/category/gallery/


台風15

台風被害が多発しています。被災地の皆様に心からお見舞い申し上げます。9月下旬の台風15号はこの集落に大雨をもたらしました。新しく造成した田んぼがあっという間に満水になり、畦から水が溢れ出しました。上側にある国有林から一気に水が流れ落ちてきたからです。大慌てで、畦が壊れないようにスコップで排水路を作りました。すぐ横の有水川は2m以上増水して間伐材が流されています。なんとか田んぼは無事でしたが、自然の脅威に直面した日でした。


秋の草刈!

秋の恒例作業、北側にある国有林土手と有水川沿いの草刈をしました。斜面に成長したカヤと川横の竹がなくなると、とても見通しがよくなりました。これで猿や猪が近寄って来てもすぐにわかります。刈った草は敷き藁などに利用できるのですが、手間がかかるので乾燥させてから焼いてしまいます。そして、これから生えてくる草の新芽はヤギのサクラのご馳走です。サクラも食欲の秋ですから!!



米つくり 〜その6

台風に倒れなかった丈夫な稲は、黄金色を強めて田んぼを埋めています。もう水は切り熟成して実りを深め、日に日に穂の頭がたれてきました。新米百姓には収穫時期の見極めが難しいですね。田んぼによって登熟具合は違うので、毎日の観察が欠かせません。稲は天日干しにするので、三脚や竹などの材料準備を進めています。喜びの収穫までもう少しです。どんな美味しいお米が出来るでしょうか!!


愛読書

 寝る前のひと時に浅田次郎の短編小説をよく読みます。彼の文書には日本語の美しさを感じます。声に出して読むと心地よいのです。言葉の選択か、文のリズム感か、それとも文勢の強弱か。10年ほど前に浅田氏の講演会に行きました。洗練された小説とは違った不器用なお話が私好みでした。人の魅力のひとつは、その不調和と意外性にあるのかもしれません。

 

 

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