しょうご農園

和卵便り 67号

20127月1

今年の梅雨は強烈です。ここの方言では、「そがらしあめがふっちょい」。5月に水不足を、6月には大雨を憂います。それにしても連日の雨。カッパ姿で雨音を聞き田んぼを歩くと、別世界にいるようで、いろんなことが思い浮かびます。

例年、この時期から産卵が減るコッコたちは元気で、たくさん卵を産んでくれます。いつもの心配がひとつ少なくなりました。そして、たっぷりの卵で和枝が作ってくれるカステラは、美味すぎて食べすぎて、まっこと、うれしい悲鳴です!


ピヨの寝姿!

生後1ヶ月のピヨたちは全員無事に成長中。小さい羽根で50pは飛び上がり、砂浴びを楽しんでいます。人にたとえると幼稚園児くらいの遊び盛り。でも夜は赤ちゃんヒヨコのままで、小さい電球の近くで地面にぐったり身体をのばし、仲間と寄り添って熟睡しています。まだ一人寝は寂しいのでしょう。そんなピヨたちの塊は、まるでお菓子のパイのようです!



変身したブーちゃん!

ご近所さんがもらってきたブロイラー鶏の扱いに困っていたので、引き取ることにしました。初めて見る企業養鶏の鶏。生後2ヶ月で体重は1.5キロ。我家の同齢ピヨの3倍です。かわいそうに、身体はブヨブヨで重度のメタボ、歩くのも辛そうですぐに座り込みます。これぞ一般鶏肉の衝撃的な実態です!新しい仲間を「ブーちゃん」と命名し、ヤギのサクラと同居させることにしました。そして3週間、自然的生活でブーちゃんは健康になり、草むらで遊ぶ姿はまるで別の鶏です。「にわとり助け」をしていい気分です!



6月の味覚!

梅雨の季節のご馳走は、大名竹タケノコに桃。特に桃は豊作で思いっきり食べました。でも、痛みやすく収穫と保存が難しい果実です。桃農家の苦労を想像できました。また、ジャガイモを収穫してから我が家の主食は玄米からジャガイモに変わりました。メークインーと男爵を茹でたり焼いたり、芋団子やお好み焼きにしたり、いろんな料理で楽しんでいます。毎日のジャガイモにも飽きないのが不思議です!



米つくり2012 〜その3〜 田植え

618日に田植えをしました。新しく造成した田んぼは地盤が固まっていません。そこにトラクターを入れすぎて、代かきがうまく行かず、底が凸凹になりました。膝まで入る深くぬかった場所では田植え機がうまく働かず、たくさんの稲苗の欠株。そして、手植えの捕植作業に2日もかかりました。苦労した分、貴重な経験になりましたが、泥と深水で弱った苗には、とても申し訳ない気持ちです・・・



悩みの日々

70歳まで元気に働けるとしても、あとたった20回の米つくり。あらためて、本腰で取り組む決意を固めました。そこで調べてみると、先人が積み上げた功績で、日本にはたくさんの稲作方法があります。不耕起や深耕運、成苗や乳苗移植に直播、深水や間断灌漑、そして、への字に合鴨。あまりの多様さに驚きます。さて自分はどうするか? 自分も百姓のはしくれ。日本人の主食を生産できる名誉を受け、この地で出来る最高の米つくりを目指したい。そして自分ならではの、無農薬・無化学肥料の稲作を作り上げるため、悩みの日々が続いています。

 

 

@2007 Shogo Sasaki All right reserved