しょうご農園

和卵便り 69号

20129月1

今年の夏は駆け足で過ぎていった気がします。ここ宮崎は雨が多かった分、猛暑日は少なく、身体には楽でした。コッコたちも夏バテしないで、元気に卵を産んでいます。そして、心配されていた電力不足による停電もありませんでした。あらためて、原発の必要性について冷静に検討されることを願います。


若鶏、ジャングルへ!

ピヨたちは生後3ヶ月。立派に成長して、もう若鶏です。オスは不器用に「コケコッコー」の練習を始めました。夜は高さ2メートルの止まり木で全員寝ています。食欲も旺盛で、大人のコッコと餌の量も変わりません。そして、運動場の半分に余っていた種をばら撒いて育てた、緑餌の畑を開放しました。若鶏にとってはまるでジャングルのようです。草や虫のご馳走を食べながら探検する若鶏の観察は楽しいですよ!



鶏糞散布!

コッコの冬の緑餌、菜の花の栽培準備を始めています。まずは、畑一杯の草を刈ってトラクターで耕運。それから、鶏糞を軽トラで運んでスコップで散布ました。その量は軽トラ4台分、約1200キロ。鶏舎にたまった2年分の鶏糞は腐葉土のにおいがします。コッコの健康の証です。翌日にトラクターで土と混ぜ合わせ、2週間ほど馴染ませます。鶏糞は菜の花にとって最高の肥料になり、収穫する菜の花はコッコと私たちのご馳走になります!



米つくり2012 〜その5〜 出穂

8月下旬、穂を出し、花を咲かせました。一月前には頼りなかった稲が、太い茎とピンと立った硬い葉を持ち、見違える姿です。あんなにいた害虫、イネツトムシもウンカもほとんど見当たりません。カエル、蜘蛛、カマキリなどいろんな生物が共存しています。これまで水深を20センチにして、雑草の繁殖を抑えました。カメムシ対策のため、今は畦草を刈らないで彼らの生活圏を確保します。実を膨らませる大切な登熟期。毎朝、稲に「がんばれ」と声をかけて応援しています!



中米カリブから研修員!

8月22日、JICA国際協力機構の研修で有機農業を学んでいる中米カリブの農業普及員10名が農園を訪れました。午前中に農園見学、午後は講義。昼食では、都城市の「菜酒ホウヅキ」と「ビストロ・オレンチ」が共同で、卵、鶏肉、玄米に野菜など、農園の食材を使ったご馳走を振舞ってくれました。さらに、和枝が作ったカステラと蕎麦クッキー、食後には友人が尺八とギターの生演奏。盛りだくさんのメニューに研修員は大喜び!私はスペイン語を一日話まくり、頭の中はフル回転。協力隊OB会の仲間も参加し、夏のイベントは大成功でした!

MRTニュースと宮崎日日新聞で紹介されました。)


研修の続きの話

今回は農家として国際協力に参加できました。移住して7年。夫婦の努力が小さな形になり、わずかだけど人のために役に立てたのは、最高の喜びです。改めて感じたのは、応援してくれた仲間の存在です。そして、このイベントで新しい人の縁が生まれたことも、大きな成果でした。信じることを続けていれば、思いがけない出来事が起こり、人生がさらに面白くなります!

 

 

@2007 Shogo Sasaki All right reserved