しょうご農園

和卵便り 72号

201212月1

朝7時、コッコに餌をあげに行くと、薄く氷が張っていました。夜になると、近くの田んぼに鹿が数頭、美味しそうにイタリアングラスを食べています。我家では薪ストーブが活躍中。高温になると鋳物が「カチッ、テッ、テッ」と歌い出し、柔らかく家中を暖めてくれます。今燃えているのは、3年前に伐採した、放棄田に生えていた木。炎を見ると、あの頃の開墾仕事を思い出します。冬の到来には、記憶をたどる、のどかなおまけがついています。


ピヨ、到着!

11月27日、もみじの雛、雌104羽と雄6羽が到着しました。最初の夜は、この冬一番の冷え込み。ピヨたちは小さな身体を寄せ合ってぐっすり眠っていました。用意した育雛箱には、床材に米糠と水を混ぜて発酵させた床暖房。深さ5センチで60度あります。それに籾殻クンタンを絨毯のように敷き詰め、快適な寝室です。生まれてから数日間は35度を維持して、大切に育てています。



落葉の活用!

木枯らしが吹く季節、秋色を添えていた紅葉が、農園に向かう坂道に降り積もっています。この落葉を拾い集めて、鶏舎の床にどっさりと運び入れました。コッコたちは興味津々で落葉の山に近づき、嘴で突っついて足で蹴り崩し、見る間に広げてくれます。そして、鶏糞と混ざり合って微生物分解が始まります。落葉が鶏舎の環境をよくしてくれるので、コッコはますます健康で幸せです。山の恵みに、あらためて感謝!



我家の料理紹介 〜その3:参鶏湯みたいなご馳走!

中国・朝鮮料理の参鶏湯を参考にした、ちょっと手の込んだ料理です。コッコのお肉、内臓を取った丸ごとを使います。天然塩を中と外にすり込んでから、水につけてあったもち米と乾燥もちトウモロコシ、ショウガ・ニンニクを適量混ぜ、内部に詰め込みます。たこ糸で蓋をして、ズンドウナベに水をひたひたに入れて弱火で約8時間煮込みます。我家では薪ストーブの上で料理しました。肉は柔らかく骨が軽く外れ、味の染み込んだもち米と濃厚スープ、最高のご馳走です!



鶏小屋つくり

空いた時間を利用して、小さな鶏小屋を建設しています。去年から構想はあったのですが、忙しさに追われ、やっと着工できました。完成したら「烏骨鶏」を少数飼う予定です。自然養鶏になれて少し余裕ができたので、違う種類の鶏を飼ってみようと思います。調べてみると烏骨鶏はかなり特殊な鶏で、まずは純粋品種の親鳥を入手するのが大変です。新しい楽しみが増えそうです!



上京

11月、両親に会うため上京し、年に一度の親孝行をしてきました。ついでに大学時代の友人たちと会い、思い出割りの美酒に酔いしれました。強行日程もありましたが、ひさしぶりに東京で受けた五感には、ひどく疲れました。山中で、人より動物に接することが多い生活の自分には、刺激が強すぎたようです。それにしても、この国の心臓部は、お世辞にも健康的とは言えません。そんな環境で日夜戦っている皆さんに、心から敬意を表します。

 

 

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