しょうご農園

和卵便り 81号

20139月1

雨不足と猛暑をどうにか耐え抜き、心地よい秋の気配を感じています。厳しい夏のおかげで、体力と気力が鍛えられた気がします。大事なのは自己管理。私の疲労回復法は、倒れる前に青井岳温泉へ行くこと。たっぷり1時間、冷水と温水に繰返し入浴。合間にストレッチ体操。そして、帰宅して熟睡。これで生き返ります。それにしてもこの夏は水不足の地域もあれば豪雨災害の多発、さらに40度を超える猛暑で記録尽くしでした。これは世界的な異常気象の一部です。このまま続くと、いったいどうなってしまうのでしょうか。せめて自己管理に磨きをかけねば!

猛暑とコッコ!

猛暑で産卵が低下しているため、多くのお客様にご迷惑をおかけしております。また、卵の白身がべチャッと広がり、黄身の盛り上がりが少ないと、お知らせいただきました。卵の選別にさらに注意していきますが、お気づきの方はお気軽に連絡ください。また、夏の卵は冷蔵保存し、できるだけ早くお召し上がりください。お願いいたします。さて、ゴーヤやナスの夏野菜を食べて元気なコッコたちですが、狭い産卵箱に2羽も入って、猛暑日に自分で体温をあげています。夏でも羽のコートを脱げないコッコは、案外暑さに鈍感なのかもしれません!?



農園にラテンの風が吹く!

821日、JICA研修員9名に「小規模有畜複合農業」について研修をしました。メンバーはペルー、コロンビア、パナマ、ニカラグア、キューバ、メキシコの農業普及員。去年に続いて2回目の研修受入れは、友人の協力で準備も万全、講義内容もより充実できました。地球の反対側の小規模農民のために、日本の零細農民の代表(?)が、熱いメッセージをしっかり伝えられたと思います。

そしてビストロ「オレンチ」にお願いした、農園食材を使った昼食は大好評。研修員は玄米ご飯に温泉卵を初体験。日本食の奥深さを感じたかな?さらに食後は友人が尺八と世界最古の管楽器「ディジュリドゥ」の合奏を披露し、ラテン人もびっくり!協力隊OBと百姓仲間の参加で異文化の交流もできて、内容盛りだくさんの一日でした。私は最高の達成感を味わい、その夜はうまい酒を飲めました!





米つくり2013 〜その4〜 出穂

晴天続きにより生育順調で、813日、去年より5日早く穂が出ました。都城では記録的な少雨。農園では連日のように、下側の川からポンプで田に水を注いでいます。努力の甲斐あって、「実るほど頭を下げる稲穂かな」。露をまとったクモの巣が朝日に輝き、夕暮れ前は無数のトンボの羽がキラキラと夕日に輝きます。ありがとう、と稲に語りかけ、田んぼを見回るひと時。米作りの魅力にメロメロです。



身土不二(しんどふに、しんどふじ)

本来は仏教用語で「身」(今までの行為の結果)と「土」(身がよりどころにしている環境)は切り離せない、という意味ですが、1914年に食養会は「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。」という意味で広めていきました。百姓8年目の私達は、自作の旬野菜を贅沢に食べているので、かなり「身土不二」。ですが、課題は食べすぎ。あまりの美味しさに欲を抑えられず、後悔を繰り返します。これからは秋ナスやカボチャが旬、つらい季節がつづきます!

  
一日搾乳しなかった翌日、サクラのオッパイははちきれんばかりに膨らんでいました。
 

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