しょうご農園

和卵便り84号

201312月1

今年も残り1カ月。一段ときれいな紅葉を楽しんでいたら、冬の到来です。北日本では積雪のようで、宮崎の山間でも薄い氷が張りました。畑には大根、ニンジン、葉物が育ち、収穫を待っているのはジャガイモ、ちょっと出来の悪い里芋と山芋。そして新蕎麦も楽しみです。冬を越すための食料はたっぷりあり、心の中はホカホカです。平成25年最後のお便りも食べ物のお話でした。食いしん坊は治りません。


 ピヨ達、新鮮サラダに大興奮!

たっぷりサラダに大満足!

緑餌畑の菜の花が大きな葉っぱを広げ成長しています。この新鮮サラダをコッコは毎日たくさん食べています。朝7時の朝食時間。小屋の中で、まず一品目は出汁を取った後の鰹節、二品目にメインの発酵飼料。たっぷり食べてから小屋のドアを開けると、運動場に猛ダッシュ。目指すは大好きな菜の花。バリバリと葉っぱを食いちぎる音が響き、ささやかに幸せな一日の始まりです。



烏骨鶏、ひな誕生!

念願だった農園での自然孵化に初挑戦。就巣している烏骨鶏4羽の雌に、11個の卵を抱かせました。すると、ぴったり3週間後、ちっさな、かわいい雛が5羽誕生。お母さんの羽根の中で暖を取り、ぴぃーぴぃーと泣いていました。それから1週間、雛たちはお母さんに守られて、元気に歩きまわっています。これぞ自然の育児。養鶏8年目にして、やっと鶏の本当の子育てを見ることができました。



にぎやか体験と昼食会!

友人の大人8名と子供3名が来園し、コッコをさばいて食べる会を行いました。まずは美味しそうなコッコを選んで捕まえ、頸動脈を切断し首をはね、無心に羽をむしって内臓を抜き、そして丸ごと蒸し焼にして「いただきます!」。生きているかわいいコッコに触れ、神妙にその命を絶ち、食べておいしさに感動する。命を頂いて生きている私達が、食べ物に感謝する。そんなあたりまえの体験を皆さんは楽しんでくれました。生産者の私達に出来ることがまた一つ広がった、ありがたい一日でした。



我が家の料理紹介 〜その8〜 牛蒡(ごぼう)茶

今回は、お茶の紹介です。我が家では、和枝が季節のお茶を作ってくれます。材料は、春はヨモギに桑、夏はカキの葉、そして冬は牛蒡です。先月、初めて栽培した牛蒡をユンボで掘り返して和枝にバトンタッチ。洗ってカットして天日干し。仕上げに薪ストーブの上で炒ります。香ばしい匂いがして出来上がり。タッパに入れて保存し、毎朝ヤカンいっぱいにお茶を作ります。身体があったまる冬の飲みものです。



減反政策の廃止

5年後、減反政策の廃止が決定しました。田の約半分しか米を作らせない代わりに補助金を出し、米価を安定管理する。長年続いた不自然な仕組みでした。米の消費は減る一方。日本人の主食をどうするかは、政府ではなく、自分次第。作る人も、食べる人も、どうするかは自分が決めないと。

 

 

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