りーふふぁいたー99
第1回♪

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「……狩のじか……」
「梓せんぷぁぁぁアィぃ……!」
「……あっ、ちょっと待て……!」
 柳川などアウトオブ眼中とばかりに通りすぎる。
 後に残るは空しさのみ。
 心なしか、風が吹いたようだ。
「……フッ……ウウッ……」
 柳川男泣き。
 今はそっとしておこう……

 必死にかおりから逃げる二人。
 二人の目に飛び込んできたのは志保。
 騒ぎの張本人だ。
「こら、志保! てめー……!」
「あっれー? 天地じゃん。どーしたのぉ? この時期にマラソン? 精が出るわねー」
「バカ! おめぇのせいで大変なことになってんだぞ!」
「てっめー、責任取れ! 何が『代役頼むわね』だ!?」
「あら? なんの事かしら?」
「追イついタぁァァァ……!」
「ウギャーーッ???!!」
 見事にはもる二人。
 脱兎の如く駆け出す。
 危険を感じたのか、はたまた付き合ってるだけなのか、志保も一緒に駆け出している。
「おいっ! さっきの野郎は何してんだよっ!?」
「し、知らねーよ! だが、アイツは相当な使い手のはずなんだぞ……」
 後方確認。
 膝を抱え、肩を震わす男が一人。

 その直後、かおりが目の前に現れる。
「梓せんパイ! サぁ、愛シ合いまショウ!」
「ギャーッ!?? 」
「ちょ、ちょっと何がどうなってんのよ?」
「見ればわかるだろ!? なんか……その……追われてるんだよ!」
 かおりに捕まった梓。
「梓せんパイ! 愛してまス!」

つづく♪