りーふふぁいたー99
第4回♪

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「おいちょっと、どーにかしろよお前たち!」
 かおりの愛の攻撃に必死に耐えながら、梓が叫ぶ。
 当のかおりは、完全にいってしまったようだ……
「梓せんパぁい、私の愛、受ケ取ってくダサい!」

「フッフッフ。どーやら、アタシの出番みたいねぇ」
 そういった志保の手中には何やら光が集まっている。
「いっくわよー! 志保ちゃん超必殺技! 『真空交渉拳ーーっ!』」
 光が一点に集中したかと思った瞬間!
 その光が塊となり、かおりに向かってまっすぐ飛んでいく。
「わぁーーー! ばかー! 巻き添え食らうじゃねーかーーーっ!」
 梓の悲痛な叫び。
「バッカねー、この志保ちゃんが狙いを外すわけないじゃない。千発千中よ。そっれー! 当たれー!」
「『当たれー』って、ハナから狙ってないんじゃないんですかぁ!??」
 再び、梓の悲痛な叫び。
 頭を抱える天地。
 で、見事に外れ……
「……グァッ!」
 ……後ろの男に当たったようだ。
「まぁ……当たるには当たったな……」
 誰に聞かれるでもなく、一人呟く天地であった。

「あっれー? おかしいわねぇ?」
 かおりが、実に鬱陶しそうに志保を見つめる。
「邪魔ヲすルな……」
「うっさいわねー! こうなったら志保ちゃん新超必殺技! 『電刃交渉拳ーーっ!』」
 今度は、光の塊に、何やらうっすらと紫電が混ざってるように見える。
「志保ちゃん特製、毒電波入りよー! 今度こそ食らっちゃいなさい。」
 とっさにガード体制を取るかおり。
 しかし!
 ズガガガガッ!
「う、うぎャァーーーー!」
 光の塊は見事命中!
 かおりは3mほど後ろに吹っ飛んで行った。
「きゃはは、バカでぇい! これはガード不可なのよぉ♪ もっと勉強してからいらっしゃい」

 かおりの魔の手から逃れた梓が素早く志保に駆け寄ってくる。
「お前……今度はちゃんと狙ったんだろうな? え? え?」
「ピンチを逃れたんだから、そんな事どうだっていーじゃない」
「う、うぐグ……」
 コブシを振り上げた梓の後ろでかおりがゆっくりと立ち上がる。
「お、お前ガ鷹久ダッタのか…… 見つケタ、見つけたゾォ……!」
「何言ってんのアンタ? あたしはみんなのアイドル長岡志保ちゃんよ。 知らないの?」
 かおりは志保が言い終わるや否や、その場に倒れてしまった。

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