最近「和紙」は神が宿る神域の世界と感じるようになってきました。和紙は「漉く」(すく)と言う言葉だけでは表現できない、何か技術以上の別の力に導かれて、新しい生命を「生まされている」と言った方が良いのかもしれない。 漉き槽に向かって一心に紙を漉いていると、そのリズミカルな「漉き波」の波動は、和紙が漉きあがる瞬間「おぎゃー」と聞こえるような気がしてならない。 和紙の感触は幼い頃に感じた母の温もりを思い出させ、和紙の幻想的な灯りは、見たこともない昔の故郷を思い起こさせるような郷愁も感じさせる。 和紙の「和」は人と人が和合するという事。「紙」は神様からの預かり物だという事を、私は和紙づくりを通じて多くの人と共感できればと思っています。
和紙アトリエTaneda 種子田 幸廣