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私は、時々不思議な夢を見る。

それが夢≠ネのだと突っ込まれればそれまでなのだけどね・・(^^ゞ

映画のシーンのように、鮮明な映像と感動、そして感覚までもが、

何年経っても心に焼き付いて離れない。

そんな不思議な夢の中の出来事、三話をご紹介します・・。

〜 一 夜 〜

なぜか、私はシャーロックホームズのような探偵だった。

そして、ある殺人事件を追って森にやってきた。

しばらく森の中をさまよい歩いていると、目の前に直径一メートルは

あろう大木が現われた。

その大木の前で立ち止まった「私」は、驚愕した。

なんと、その大木には、ひとりの少女が埋め込まれて

いるではないか・・・。

目を閉じ、立ち姿のままで埋め込まれた裸の少女は、とても華奢だった。

何百年も生き続け、カサカサの木肌の年老いた大木の中で、少女は

髪の先から足の先までの全身が、色褪せた茶褐色に同化していた・・。

と、次の瞬間、全身に衝撃が走った。

木に埋め込まれていたその少女は

9才の私自身だったのだ・・・。

〜 二 夜 〜

が亡くなる数日前の夢だった。

見渡す限り雲一つない青空に、大きなしゃぼん玉が、ぽかり

ぽかり、いくつも浮んでいた。

そのしゃぼん玉の中には、赤、黄、オレンジ色の名も知れない

色鮮やかな花がある。

しばらくの間私は、吸い込まれそうな美しい空の青さと、そこに

浮ぶしゃぼん玉を見上げながら、すがすがしい感動に浸っていた・・。

ふと、疑問が脳裏を横切った。

「しゃぼん玉の中に花なんて咲いているわけないよ・・」

と、地上に目を向けた。

すると、どうだろう。そこには、小さな花壇があった。

「そうっかー、この地上に咲いている花が、空に浮んでいる

しゃぼん玉ひとつひとつの中に映っていたんだ・・」

のお通夜の日、空ろな私の目に映った廻る灯ろうの花の絵は、

夢で見たしゃぼん玉の中の、あの「名も知れない花」だった・・。

〜三 夜〜

暗闇の中で、無数の光があった。

それは、街の灯かりでもなく、星の輝きでもなく、、、

オレンジ色を中心に色とりどりの光≠ェ目の前に浮んでいた。

「なんて、美しいのだろう」

この世のものとは思えぬ神々しい光を前に「わたし」は

しばし、恍惚感に浸っていた。

そして、「わたし」は我に返り思った。

え!?

此処は、一体何処なの!?

あ・・

肉体がないっ!

と、気づいた瞬間「わたし」は、悟った。

意識だけが、宙に浮いていることを・・・。