デザートタイム 1
※ガウリイ女体化ネタです。苦手な方は読まないでね。
ガウリイが、眠る前に水でも飲もうか、と廊下に出ると、同じく部屋から出てきたリナとばったり遭遇した。
「あ、ガウリイ、ちょうどいいわ」
「……?」
何やら企んでいそうな表情をリナが浮かべていたが、すぐにそれは消えいつもどおりの表情になる。
「ねぇ、ガウリイ。美味しいケーキがあるんだけど一緒に食べない?」
「……、えと、食べるけど…」
ガウリイは、ちらりと自分が出てきた部屋の方を振り返る。
部屋の中にはゼルガディスがいて、まだ起きているはずである。
リナは他には聞えないように声を潜めた。
「実は3つしかないのよ」
だから、ゼルガディスには声はかけないほうがいい、という事らしい。
もっともな理由に、ガウリイは内心ゼルガディスに謝罪しつつ、リナに誘われるままにその部屋へ入っていった。
朝、窓から差し込む光にガウリイが目を覚ます。
「…うっ……ん……」
ベッドの中で伸びを一つ。
なんだか疲れが抜け切れていない気もしたが、勢いよく体を起こす。
そして備え付けの水差しから容器へと水を移し、顔を洗う。
「ふぅ…」
さっぱりとしたところで、服を着替えようとボタンに手を伸ばし、その動きがピタリ、と止まった。
「………!?」
ありえないはずの感触のものが手に触れ、恐る恐る視線を下に移せばそこにあるのは感触どおりのもので。
「……………」
言葉も出ないまま、ガウリイの動きは凍りついた。
「…ん、あぁ、おはよう、ガウリイ……」
ゼルガディスが目覚めたのは、まだガウリイが固まっている真っ最中だった。
ガウリイからの返事がないことに少しの違和感を覚えながらも、特に気にすることもなくゼルガディスも顔を洗い、こちらはなにの問題も無く着替えた。
そして振りかえれば、まだガウリイは先ほどの着替え途中の姿勢のままで、さすがに声を掛ける。
「おい、ガウリイ、どうかしたの…か…。ていうか、なんか縮んでないか…?」
いつもは上に行くはずのゼルガディスの視線が、今日は同じ高さになっている。
言葉と同時に肩に手を掛けると、硬直が解けたガウリイの体がビクッと震えた。
「?」
過剰な反応に首を傾げるゼルガディス。
一方正気に戻ったガウリイは、そっと胸に手を触れる。もちろんこのわずかな間にそれが消えているはずも無く、手に触れるのは柔らかい感触。
ゼルガディスがガウリイの手の動きにつられ視線を移せば、そこにあるのは男性ではありえない胸部の膨らんだパジャマで。
「ひゃぁ!!」
つい、確認をしたくて手を伸ばしてしまった。
手に触れたのは想像通りの柔らかい感触で、上がった声は想像外の高い声で、互いの頬に朱が走る。
「……わ、悪かった…」
「…い、いや、俺も…」
気まずい空気が流れたが、それを打破するようにゼルガディスが口を開く。
「……胸が膨らんだだけなのか…?そ、その…、下の方は……」
その言葉に再び硬直するガウリイ。しかし今回はすぐに我に返り下肢に手を伸ばせば、そこに慣れ親しんだものは無かった。
ガウリイの態度で、どうであったのか容易に想像の付いたセルがディスは、小さく「そうか…」とだけ呟いた。
「昨日までは普通だったのに」
その哀愁漂う言葉に頷くゼルガディス。
ふと思いつきガウリイに尋ねる。
「昨日、何か変なもの食ったりしてないだろうな」
「…いや、別に変なものは食べてないけど。……あ!」
よみがえるのは昨夜のリナの企んでいそうだった表情。
「…あ!、って、何食べたんだ?」
「変なものじゃないんだけど、昨日夜リナがケーキくれてそのとき何か企んでいるみたいだったんだよな」
「それだ!!」
原因が分かるとゼルガディスの行動は早く、すぐに部屋を飛び出しリナ達の宿泊している部屋へと向かった。
デザートタイム 2
※ガウリイ女体化ネタです。苦手な方は読まないでね。
「おい、リナ、入るぞ!!」
そう声を掛けると、中から返ってきたのはくもぐった、しかし了承の返事だった。
寝起きだったのかもしれないが、ゼルガディスとしてはそんなことを配慮している余裕は無い。
「おい!!リナ…」
「おはよー、ゼル…。とガウリイ?」
リナとアメリアの部屋に入れば、2人とも着替えは済んでいるようだったが、まだ眠たい様子。
そのリナが、早くも異変に気付き、ゼルガディスの後ろに隠れるように立っていたガウリイを覗き込む。
「あ、あぁ、リナ、アメリア、おはよう…」
律儀に返事を返すガウリイに、ゼルガディスがため息を1つ。
そして挨拶をした後、次に言うべき質問の言葉が出てこないガウリイに替わり、ゼルガディスがリナに質問をする。
「なあ、リナ、昨日ガウリイに変なもの盛らなかったか?」
「「………」」
しばしの沈黙の後、ニヤリと笑う女性陣に、これは仕組まれたことであり、リナとアメリアは共犯であることを男性陣は悟った。
まあ、3人で食べたケーキに何かを盛られていた時点で、2人がグルになっていたのは分かっていたのだが。
深い、色々な意味を込めたため息をつくゼルガディスをよそに、リナは相変わらずゼルガディスの後ろに隠れているガウリイの前に立った。
「……、背、少し縮んだわね…」
やはり目が行くのはそこなのか、手を伸ばし、ガウリイの頭をペチペチと叩く。
横に並んだアメリアも、確認するかのようにガウリイの上から下まで眺める。
「ちょ、リナ。元に戻る薬とか…」
「無いわよ」
「「………」」
だって、成功するなんて思ってなかったんだもん。と続いた言葉に、それぞれに思うところはあったが、ゼルガディスもガウリイも口を開く事が出来なかった。
そのガウリイの頭を叩いていたリナが、ふと動きを止め、素早く動いた。
「んっ!!や…」
リナに胸を掴まれたガウリイが、声を漏らす。
それに構う事無く、リナはガウリイの胸を揉み続ける。
その光景に、自分も先ほど同じことをしてしまい思わず手を引いたゼルガディスは、これが男と女の差か、と冷静に感慨に耽っていたが、すぐに我に返った。
そして硬直しているガウリイとリナを引き離す。
「こら、止めないか」
「…た、助かった……。ゼ、ゼル〜…」
リナの手から逃れたガウリイは、再びゼルガディスの背に隠れる。
その様子にリナが面白くなさそうにする。
「別にいいじゃない。減る物じゃないし。それに女の子同士なら、そんなに特別な事じゃないわよ」
「俺にとっては特別だ!大体何かリナに触られると減りそうな気がする」
「「………」」
「何よ、失礼ね!!」
憤慨するリナを余所に、つい頷いてしまうゼルガディスとアメリア。
不満を漏らしながらもリナは手を離し、腕を組んでしみじみと言った。
「ところで、ガウリイが女の子になったら、巨乳になるかと思ったんだけど、案外普通サイズね。いい心掛けだわ」
もうすでに男性陣が声を掛けられる余地は無かった。
つづく
ブログ掲載時のデザートタイム1・2を纏めて掲載しました。
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